笑顔を届ける「弾むショコラ」と「とろけるショコラ」
最近、日新化工株式会社が開発したチョコレート粉末「弾むショコラ」と「とろけるショコラ」が、第55回食品産業新聞 技術功労賞を受賞しました。この賞は、日本の食品産業において顕著な貢献をした企業や個人に対して贈られるもので、日新化工の成功は多くの人々にさらなる喜びをもたらしています。
ユニバーサルデザインの意義
この製品は「手軽においしいデザートを楽しんでもらいたい」との想いから、製菓と介護の領域を融合させて開発されたものです。特に、嚥下機能に不安がある方々に向けたチョコレートデザートの提供を目指し、ユニバーサルデザインの考えを取り入れました。これは、全ての人がデザートを楽しめるように配慮された設計であり、誰でも安心して楽しむことができます。
「弾むショコラ」と「とろけるショコラ」の特徴
弾むショコラ
「弾むショコラ」は、お湯や温めた牛乳と混ぜるだけで、濃厚なチョコレートデザートが完成します。その特長は、単なる粉末ではなく“本物のチョコレート”であることです。しっかりとしたビター感が味わえ、またパンのフィリングとしても利用可能なこの製品は、簡単にプロフェッショナルの味が家庭で楽しめるのです。牛乳やオレンジジュースを使ったり、生クリームと合わせたりすることで、様々な食感や風味が楽しめます。
とろけるショコラ
次に「とろけるショコラ」は、80℃以上の牛乳と混ぜるとトロッとした新食感になります。特に柔らかく作ることで飲み物として楽しむこともでき、牛乳や豆乳、生クリームではリッチなディップソースとしても利用できます。温度によって固まる性質を生かし、従来よりも短時間でとろみを付けられるため、料理時間の短縮にも貢献します。
食の未来を切り拓く
日新化工のモットー「Chocolate makes you smile.」は、食を通じて多くの笑顔を生み出すことを目指しています。技術功労賞を受賞したことで、さらなる注目が集まるこれらの製品ですが、今後も彼らはチョコレートを通じて、すべての人が同じテーブルを囲んで楽しめる未来を追求していくことでしょう。
企業の歴史と理念
1948年に設立された日新化工は、マーガリンの製造からスタートし、その後、製菓業界に革命をもたらす多くの商品を開発してきました。特に、製菓用チョコレートの分野では日本初の技術を導入し、多くのシェフや料理人に愛される原材料を提供してきました。また、持続可能なカカオ産業を目指し、多様な取り組みを進めている企業でもあります。これは、将来の世代に豊かな食文化を伝えるための大切なステップです。
日新化工のチョコレートは、ただの甘味ではなく、食の楽しさや支え合いの精神を感じさせるものであり、今後も新たな可能性を引き出してくれることでしょう。