日本のワイン、クリオエクストラクション甲州が国際的な栄誉を獲得
2025年のJapan Wine Challengeにおいて、シャトージュンの「クリオエクストラクション甲州」が最上位の賞、「Trophy for Best New World Dessert Wine」を受賞しました。このワインは、日本の独自品種である甲州を使用し、珍しい製法で作られています。凍結したぶどうから得られる果汁は、甘さと香りが凝縮された逸品です。
受賞の背景
Japan Wine Challengeは、アジア最大級の国際ワインコンクールであり、2025年には28回目を迎えます。今年の審査会は、9月21日から23日まで開催され、1000本以上のワインが集まりました。各国から集まったワインのプロたちが厳正に審査し、その中から選ばれたのが「クリオエクストラクション甲州」です。このワインは、特にその甘みや香りの豊かさが際立っており、多くの審査員から高い評価を得ました。
クリオエクストラクションとは
「クリオエクストラクション」は、凍らせたぶどうから糖分だけを搾り取る特別な製法です。この方法により、果汁が濃縮され、非常に甘くて芳醇なデザートワインが生まれます。特に今年のビンテージは、糖度が155g/Lと今までで最高の数値を記録しました。このプロセスは時間と手間がかかるため、非常に贅沢なワインとなります。
受賞ワインの特徴
シャトージュンの「クリオエクストラクション甲州」は、アプリコットのチーズケーキとペアリングするのが推奨されています。香りは、ハニーサクルや野ばらの花、青草のようなフレッシュさが感じられ、レモンカードのニュアンスも加わり、甘味と爽やかさが絶妙に融合しています。
さらに、シャトージュンからは他にも受賞したワインがあります。例えば、甲州スパークリングは「Best Value Japanese Sparkling Wine」の称号を受け、ピノタージュ2023は「Best Value Japanese Red Wine」としても高く評価されました。これらのワインは、多様な料理と楽しむことができ、ワイン愛好家にとっても魅力的です。
日本のワイン界の未来
シャトージュンは、1979年に設立され、山梨県甲州市勝沼町にあるワイナリーです。自社の畑や契約農家で育てた最高のぶどうを使用し、常にその年の特性を生かしたワイン造りに取り組んでいます。これからも、農家との信頼関係を大切にし、素晴らしいワインを生産し続けることでしょう。
シャトージュンのワインが、さらに多くの賞を受賞することを期待しながら、その魅力を多くの人々に知ってもらえることが願われます。