季節ごとの美しさを器で表現する信楽四季彩陶の魅力

季節の美を暮らしに取り入れる

日本各地の素晴らしい商品を紹介するWEBメディア『HESTA LIFE store』が、新たに展開するのが信楽焼の新シリーズ『信楽四季彩陶（しがらきしきさいとう）』です。このシリーズは、滋賀県の伝統的な陶器である信楽焼の魅力を、季節感あふれる器として表現しています。古来より、信楽の地は素晴らしい陶器造りで知られており、1400年以上の歴史を持つと言われています。

信楽四季彩陶の開発秘話

2023年の夏、HESTA LIFE、丸十製陶、THE HARVESTの3社が意見を交わし、信楽焼の商品を共同制作することを決定しました。商品企画本部長・山野さんが持参した15パターンのサンプルは、それぞれが異なる色合いや形状を持ち、見れば見るほど個性が際立っています。これにより、各季節を象徴するユニークな器を作り上げたいとの思いが込められています。

この『信楽四季彩陶』は、信楽の陶土と炎が作り出す個性豊かな表情を具体化しており、各季節を30日ごとに細かく分けた二十四節気に基づいて名づけられています。春夏秋冬、それぞれの季節にふさわしい器を通じて、日々の暮らしをもっと豊かに彩ることを目指しています。

信楽を知る旅

信楽の土地を訪れ、現地の文化や風土に触れることで、開発チームは本当にこの場所に合った商品作りを進めました。何度も足を運ぶ中で、信楽の歴史や製陶の技術に対する理解が深まっていきました。この経験が、ただ器を作るだけでなく、地域の魅力を引き出した商品を生み出す源泉となったのです。

それぞれの専門性を生かしたコラボレーション

HESTA LIFEのチームは、滋賀地域の歴史や文化を重視し、THE HARVESTが提案する使いやすいデザインを組み合わせることで、より高い完成度を目指しました。信楽四季彩陶は、ただの器ではなく、その背後にある文化や歴史を感じさせてくれます。このように、製陶所の山野さんが創造したデザインが、生き生きとした豊かな生活を送るための一助となることを願っています。

個々の器に込められた季節のメッセージ

『信楽四季彩陶』の各器には、必ず季語が名前に刻まれています。例えば、初夏を象徴する『霜降穂芒』や、秋の訪れを感じさせる『霜降露時雨』といった具合です。これらの器を使うことで、日常生活に季節の流れを取り入れることができ、豊かさを感じることができます。

このように『信楽四季彩陶』は、単にものを使うだけでなく、生活を彩る一つの文化体験となっています。日々の食卓を演出するだけでなく、贈り物や特別なシーンにもぴったりです。

思いを込めた未来への展望

『信楽焼』の技術は80年以上にわたって受け継がれていますが、信楽四季彩陶はその伝統に新たな感性を加えて甦りました。この取り組みを通じて、地方ならではの魅力を発信するだけでなく、環境や地域の価値を大切にしたものづくりが継続されることを期待しています。未来においても、この伝統工芸が生き続け、次世代に受け継がれることを願っています。