ヤママサが新たな経営陣を迎えた背景
1950年の創業を誇る水産加工会社、株式会社ヤママサが、このたびThree Sun株式会社(本社:東京都)の傘下に加わり、経営陣を刷新しました。新たに代表取締役に就任した立花陽三氏と、広報部長には元東北楽天ゴールデンイーグルスの投手、森雄大氏が任命されました。この新体制により、ヤママサは地域の魚ビジネスに新たな価値をもたらすことを目指しています。
塩釜から全国へ
ヤママサは、主にマダラを扱っており、全国の市場や量販店に卸販売を行っています。長年の経験を活かした高品質な製品は、顧客から高い評価を得ており、その中には「たらや」と呼ばれるブランドも含まれています。このブランドは、自然の味わいを大切にし、素材選びにこだわった手作りの惣菜商品を扱っています。特に「ことこと煮魚」や「手づくり魚漬【龍宮伝】」シリーズは、全国の老舗百貨店からも注目されています。
新たなビジネス展開
今回の新たな経営方針では、マダラの価値向上や飲食店向け販路の拡大が重視されています。また、株式会社塩釜港との資本業務提携により、両社のノウハウを活かした新商品や新たなビジネスモデルが生まれることが期待されています。
特に注目すべきは、「廻鮮寿司 塩釜港」とのコラボレーションです。このコラボレーションの第一弾として、三陸の新鮮な魚とヤママサのCAS凍結技術を駆使した商品が登場します。CAS凍結技術は、食材の細胞を守りながら凍結することで、より品質の高い製品を提供することを可能にします。
コラボ商品
新たに開発されたコラボレーション商品の一例として、三陸産の魚を使用した「煮魚・魚漬シリーズ」が挙げられます。これらの商品は、地元仙台みそや厳選された素材を使い、保存料や着色料を一切使用せず、手作りで丁寧に製造されています。具体的には、金華さばの仙台みそ煮や、銀鱈のみりん漬けなどがラインアップにあります。
他にも、「塩釜港のマグロ定期便サービス」も要注目です。月額で全国へ新鮮なマグロをお届けするこのサービスは、家庭で本格的な海鮮を楽しめるという魅力を持っています。
これからの展望
ヤママサは地域資源を最大限に活かし、新商品開発や新たな市場の開拓を継続的に行うことで、東北の魅力を国内外へと発信していく姿勢を持っています。新たなリーダーシップのもと、未来を見据えた革新が期待されるヤママサの挑戦に注目していきましょう。