徳島の新しい特産品、阿波すず香の魅力
徳島県は、美しい自然と豊かな食文化で知られる地域。中でも、新たな特産品として注目を集めているのが、香酸柑橘「阿波すず香」です。この希少な果物は、2017年に品種登録されたすだちとゆずの交配種。果汁は爽やかな香りとまろやかな酸味が特徴で、果皮は肉厚で苦味が少なく、まるごと使えるのが魅力です。しかしながら、まだあまり知られていない存在であり、徳島の産地でも少数の地域でしか栽培されていません。
阿波すず香の甘い仲間、ブッセの誕生
その「阿波すず香」を使用した新商品「阿波すず香のブッセ」が、地元菓子メーカー株式会社ハレルヤとの協力により開発されました。このスイーツは、徳島農大そらそうじゃという学生の模擬会社によるアイデアから生まれました。具体的には、6次産業ビジネスコースの学生が阿波すず香をテーマにしたプロジェクトで、栽培技術や加工方法を研究した結果、新しい商品が誕生したのです。
地元の味を引き立てる特長的な製法
「阿波すず香のブッセ」は、マイルドな酸味を持つ果汁と、完熟した果皮の蜜漬けが使用されています。これに隠し味としてクリームチーズを加えることで、爽やかでありながら深みとコクのあるフィリングが実現しました。ふわふわとした生地でサンドされたその一口は、阿波すず香の爽やかな香りが口いっぱいに広がり、上品な余韻を残します。このスイーツは、2025年12月1日から、徳島県内のハレルヤスイーツキッチン全店や徳島空港あいぐらで発売される予定です。
PRイベントも開催予定
また、阿波すず香は海外のお客様にもぜひ味わっていただきたいと、試食販売イベントを開催します。特に、インバウンドに人気があるゆず商品と同じ香酸柑橘として、試食を通じてその魅力を広げる計画が進行中です。
このように、地元の農業学生たちと地元企業が連携することで、新たな徳島の魅力を引き出す商品開発が行われています。ぜひ、阿波すず香のブッセを味わってみてください。この新たなスイーツが、地域にさらなる活気をもたらすことを期待しています。