カレー店の倒産激増に対する新トレンド提案——横山シェフの挑戦
近年、カレー店の倒産が急増しています。その背景には、コメや原材料の高騰、物価の上昇があります。2024年度には、過去最多のカレー店が経営難に直面すると予想されています。そこで、カレー業界における苦境打開策を探るべく、カレー大學の横山和彦シェフが新たな提案を行うプレスセミナーが開催されることになりました。
セミナー概要
このセミナー「コーヒーとカレーのマリアージュ」は、2025年7月18日、キーコーヒー株式会社本社で開催されます。特にカレー店や喫茶店などの飲食業界に厳しい現状を分析し、今後のカレーのトレンドや具体的な打開策について横山シェフが提言します。
セミナーでは、カレーとコーヒーの新たな組み合わせを紹介し、参加者にはカレーを試食しながら、コーヒーとのマリアージュを楽しんでもらう機会も設けられています。
倒産増加の現状
帝国データバンクによると、カレー店の倒産件数は増加し続けており、その原因の一つに原材料費の高騰が挙げられます。特に米の価格は過去5年間で1.4倍に増加し、カレーの主要な原材料であるため、中小規模の店にとっては厳しい影響を及ぼしています。このような背景の中、横山シェフは新たなカレーのスタイルを提案することで、業界全体の活性化を図ろうとしています。
新しいカレーの提案
セミナーでは、2025年度のトレンドとして「ネオ・カシミールカレー」を紹介します。この新感覚カレーは、スパイシーでありながらフルーティーな味わいが特徴です。具体的には、3種類のカレーを試食する中で、さまざまなスパイスと食材が絶妙に組み合わさることによって、新たなカレーの世界が広がります。
試食メニューの一例
1.
スパイシー&フルーティーなオムカレー このカレーは、黒カレーにフルーツの甘酸っぱさが加わり、奥深い味わいが楽しめます。
2.
インドとアジアの2種盛りスパイスカレー 深みのある黒カレーに、豆板醤とココナッツミルクの香りを添えたアジアンカレーとインドカレーの2種盛り。
3.
夏野菜キーマと黒カレーのマリアージュ 彩り豊かな夏野菜と深みのある黒カレーが組み合わさった夏にぴったりの一皿です。
カレー大學の役割
カレー大學は、カレー文化の発展を目的とした教育機関で、業界のトレンドや新商品の開発に貢献しています。ほかにも、江戸時代から続くカレーの歴史や、食材の選び方、調理方法についても学べるプラットフォームを提供しています。横山シェフは、カレー大學での知識を活かし、新しい提案を行います。
まとめ
飲食業界全体が厳しい状況にある中、横山シェフの取り組みは新たな潮流を生み出すかもしれません。このセミナーを通じて、業界に新しい風を吹かせることができれば、カレー店にとっての復活の鍵となることでしょう。今後のカレー業界の動向に注目が集まります。参加者の皆さんには、新たな味覚体験とともに、カレーの未来を感じてもらいたいです。