浜松のスイーツ店と農業生産者をつなぐ新たな挑戦

浜松市の平出章商店が受賞した大臣官房長賞

株式会社平出章商店が、農林水産省主催の『 food shift アワード』持続的食料システムの確立部門で大臣官房長賞を受賞しました。この受賞は、同社が地域の農産物を用いてスイーツ店と生産者を繋ぐ取り組みが評価された結果です。

食と農をつなぐアワードとは？

農林水産省が主催するこのアワードは、日本の『食』と『農』の連携を促進し、持続可能な食料供給を目指す取り組みを表彰するものです。生産者、消費者、食品事業者が協力し合うことで、より良い社会をつくることを目指しています。平出商店も推進パートナーとして参加しており、地域の課題解決に向けた取り組みを進めています。

平出章商店の取り組み

平出章商店は、スイーツ店と農産物生産者を結ぶマッチングサービスを提供しています。これにより、地域産の未利用農産物を使用した製菓材料の開発・販売を開始しました。その結果、下位等級品や規格外品が適切に活用され、地域の農産物を使用したスイーツが誕生しています。

課題と解決策

地域の生産者は未利用農産物をどこで使用できるかわからないことが多く、平出商店はこのキーワードを基に課題解決に取り組んでいます。また、製菓店と農産物の加工施設が近接していない場合、余分なコストが発生し、生産者への負担となります。これを解決するため、地域内で加工が完結できる仕組みを整え、効率よく生産・加工が行えるようにしています。

成果の実績

未利用農産物を使ったことで、新たな収入源が生産者に生まれるわけです。その上、障がい者支援施設にも加工を委託し、作業機会の創出にも貢献しています。さらに、自社開発した商品の中には、地元名産の『浜松レモン』や『森のとうもろこし』など、産地名を冠したスイーツが揃い、地域のPRにも寄与しているのです。

審査員からの高評価

スイーツ店と農業生産者のマッチングの成果を審査員は高く評価しました。特に、地域の課題解決に向けた取り組みと、プラットフォームの設立によるサービスの拡大が顕著であるとのことです。

全国表彰式の開催

『食と農をつなぐアワード』の全国表彰式は、令和7年11月8日（土曜日）に開催されます。平出慎一郎社長が参加する予定で、メディア取材も受け付けています。興味のある方は、申込フォームからご確認ください。

今後のビジョン

平出章商店は、日本各地に眠る未利用の農産物を活かし、製菓業界に限らず、多くの人々にメリットをもたらしたいと考えています。今後も地域とのつながりを深め、持続可能な食料システムを実現していく所存です。彼らのビジョン「食を通じたつながり創造企業」としての取り組みは続き、各地域の課題解決に取り組んでいくことでしょう。