震災を経て生まれた新たな美味しさ、カニカマに合う地ビールの挑戦
日本海に面した能登半島は、其特有の自然と文化に守られています。しかし2024年には大きな震災に見舞われ、地域の経済や生活に大きな打撃を与えました。そのような中、地元の魚肉練り製品を手がける株式会社スギヨは、復興元年ともいえる2025年に向け、地元の食材を活かした新たな試みを始めました。特に新たに開発されるのは、カニカマと地ビールの組み合わせです。この取り組みは、地震で苦しむ人々に少しでも笑顔を届け、能登の魅力を再発見してもらえるようにという思いが込められています。
日本初のカニカマ「香り箱 極」
カニカマの歴史は、実は少しユニークな背景を持っています。スギヨは、かつて人工のクラゲの開発に挑戦した結果、思わぬ失敗から新たな商品が誕生しました。1972年、世界初のカニカマが生まれ、その名は「かにあし」。それ以来、約50年にわたり、カニカマの技術は進化を続けてきました。現在の代表商品である「香り箱 極」は、風味、食感、そして見た目の高級感にこだわり抜いて開発された、まさに最高峰のカニカマです。
このカニカマにはもともと、ズワイガニのオスとメスの特徴を組み合わせた独自の風味があり、今や鮮魚コーナーで販売されるほどの人気を誇っています。
地ビールとのペアリング
「香り箱 極」の魅力を最大限に引き出すために、スギヨが選んだのは金澤ブルワリーが製造する地ビールです。地ビールをペアリングする際、特にこだわったのがダイレクトに香りを楽しむための大口径ボトルです。410mlの缶に詰められたこのビールは、特別な風味を感じやすく、カニカマとの相性抜群です。
スギヨの研究チームがカニカマを深く理解して開発にあたったこのビールは、震災を乗り越えた地元の力強さを象徴しています。
クラウドファンディングで応援
さらに、このビールの開発はクラウドファンディングを通じても支援を募っています。支援者には、特製のビールやカニカマセットが用意されています。2023年8月28日まで募集中です。
クラウドファンディングに関する詳細は
こちらのページをご覧ください。
地震からの歩みを振り返る
スギヨは、能登の新たな魅力を発信し続ける企業です。震災の影響を受けた背景と、復旧に向けた歩みをまとめたnoteも公開しています。ぜひご覧になって、能登の魅力を再確認してください。
スギヨは、1852年創業以来、練り製品の製造から幅広い商品を展開してきました。これからも、地元の人々とともに進化し続け、魅力ある商品を提供していくことでしょう。