地元の味と未来への希望が交差する新店舗
宮城県気仙沼市で1887年に創業した老舗菓子店、コヤマ菓子店が、仙台のエスパルに新たな店舗『うみねっこー屋(UMINECCO-YA)』を先行オープンします。このオープンが意味するのは、単なる新しい販売拠点というだけでなく、震災の困難を乗り越えた店の新たなステップ。
震災を経ての復興と挑戦
コヤマ菓子店は2011年の東日本大震災によって店舗が流失してしまいましたが、地域の支援を受けて2019年に気仙沼市内の魚市場前に新たな面影を再建。新たな店舗は、未来を見据えた挑戦、すなわち2034年に計画されている灯台をモチーフにした観光施設『うみねっこーランド』を目指す、「夢の第一歩」となります。
この新展開は、気仙沼の魅力を全国に伝える重要な「架け橋」となることが期待されています。
新店舗の特徴と商品
新店舗『うみねっこー屋』は、仙台駅直結の好立地に位置し、2025年10月1日にグランドオープン予定です。先行オープンでは、お買い物をした先着100名に特製の記念ステッカーがプレゼントされる特典もご用意されています。営業時間は午前10時から午後8時で、金・土・祝前日は午後9時まで営業します。
コヤマ菓子店の主な商品には、気仙沼生まれの新感覚スイーツ「はまぐりもなかくっきー」があります。このお菓子は、約20万個を年間に販売する看板商品で、もなかの中にはあんこではなくサクサクのメレンゲクッキーが詰まっています。一度食べればその味の虜になります。また、「うみねっこー」をモチーフにしたグッズも展開し、親しみやすい店舗の雰囲気を楽しめます。
未来を見据えた展望
コヤマ菓子店は今、大きな市場環境の変化に直面していますが、新店舗の立地は非常に魅力的です。仙台や仙台空港は今後インバウンド客増加が期待されるスポットであり、コヤマ菓子店にとって重要な新しいチャレンジと言えます。この出店により、ブランドの認知度を高め、全国の百貨店やモールへの拡大へと繋げていくことを目指しています。
地域貢献と夢を持つ菓子店へ
五代目店主の小山裕隆は、地元の人々に貢献することをモットーにし、お菓子を通じて気仙沼の魅力を広めていく考えです。彼は「地域を照らし出す灯台のような存在を目指す」と意気込みを語っています。この言葉には、震災を乗り越え、地域と共に成長していこうという思いが込められています。
ファンミーティングの開催
新店舗オープンに向けて、2025年8月22日には仙台市内でファンミーティングも企画されています。店主の思いを直接聞く機会や、お菓子の試食、さらには特別なお土産も用意される予定です。
まとめ
コヤマ菓子店の『うみねっこー屋』は、震災から復興を果たした象徴としての意味があり、地域の魅力を全国に発信する重要な拠点となります。新たな挑戦に向けて、皆さんの応援が必要です。暖かいご支援を次世代へ繋げていきましょう。