カルビーと相模屋、Hodoの過半数株式を取得
企業連携の背景と狙い
カルビー株式会社と相模屋食料株式会社は、米国の豆腐および大豆加工食品を手掛ける「Hodo, Inc.」の発行済株式の過半数を取得しました。この協力により、両社は米国市場での植物性タンパク質を使用した食品製造への進出を図ります。
Hodoは高品質な豆腐や湯葉などを製造している企業で、持続可能な食品の需要が高まる中で、多くの消費者から支持を受けています。特にHodoが製造する豆腐は、低加工度でありながら、健康志向の理念を持って展開されており、米国市場では注目を集めています。
新たな成長を目指す取り組み
カルビーは2023年2月に発表した3年計画「Change 2025」において、海外事業の拡大を戦略の一環として掲げています。特に米国市場を重視し、植物性タンパク質を基にした食と健康分野の成長を促進する計画です。このたびのHodoの子会社化を通じて、クリーンプロテインとしての豆腐の普及を狙います。
相模屋もまた、豆腐業界のパイオニアとして、日本の伝統的な豆腐文化を守りつつ、革新の商品を開発してきました。Hodoはその豆腐文化を米国に広めることを目指し、相模屋と共に技術支援を行う予定です。これにより、日本の豆腐の美味しさを米国市場に紹介していきます。
具体的な取り組み内容
この株式取得を通じて、カルビーと相模屋はHodoの既存事業を活用し、そのノウハウを融合させます。特に、両社が持つ技術と知識を元に、米国における豆腐の需要をさらに高めることに焦点を合わせ、新たな市場を開拓していくことを目指します。
Hodoは、2004年に設立され、カリフォルニア州オークランドを本拠地にしており、有機の非遺伝子組み換え大豆を使用した高品質な豆腐や湯葉の製造を行っています。売上高は2350万ドルを超え、名だたるトップシェフたちからも支持されています。その独自の製法は、豆腐が調理時に崩れにくく、風味をしっかりと保持することが特徴です。
まとめ
カルビーと相模屋の提携により、米国市場での豆腐文化の普及が期待されます。新たな食と健康のビジネスモデルを構築し、持続可能な食品の提供を通じて、より健やかでおいしい食生活の実現を目指します。この取り組みは、日本と米国双方における豆腐文化のさらなる発展にも寄与するでしょう。