トマトジュースの新たな挑戦: カゴメと共立女子大学のコラボ
カゴメ株式会社と共立女子大学が手を組み、「もっと知ってもっと削減、トマトの有効活用プロジェクト」が進行中です。このプロジェクトの目的は、食品ロスを減らし、特に規格外のトマトを有効活用すること。2024年春からスタートし、現在は学生たちによるマーケティング戦略が発表されるフェーズに入っています。
プロジェクトの概要
このプロジェクトには、共立女子大学ビジネス学部の学生12名が参加しており、彼らはカゴメのトマト菜園「いわき小名浜菜園」で生まれる規格外品トマトを使用した「フラガールトマトジュース」のマーケティング戦略を考案しました。学生たちは、昨年9月にトマト菜園を訪ね、現場での学びを生かして、実際に商品化に向けた提案を行っています。
学生による独自の視点
学生たちは、トマトの規格外品が生まれる理由や、なぜこんなにも多くの食品が廃棄されてしまうのかを考えることで、プロジェクトに深く関与してきました。この経験は、単なる授業の一環ではなく、彼ら自身の社会課題意識を高める契機ともなりました。
最終発表の内容
2025年7月15日に行われた発表会では、3つの異なるマーケティング戦略が紹介されました。
- - グループAは「温泉施設×トマト」をテーマに、温泉施設内にフラガールトマトジュースのディスペンサーを設置し、来客が気軽に消費できる環境を提案。
- - グループBは20代女性向けに、朝食にぴったりの飲料として、少量・低価格の商品を提案。「買うことが応援につながる」というコンセプトを打ち出しました。
- - グループCはお通しとしてトマトジュースを提供するアイデアを提案し、美容志向の若年女性層に訴求する方法を模索しました。
学生たちの学び
参加した学生は、マーケティングや経営学の知識を駆使し、食品ロスに貢献する戦略を考案できたことを貴重な経験として捉えています。実際に規格外品トマトの現状に触れたことで、食品ロスについて自分ごととしてより深く理解できたと述べています。社会人になった際にも、この経験を活かし、積極的に周囲に影響を与える人材でありたいと語ります。
カゴメの役割
カゴメとしては、規格外品の活用が重要なテーマであり、学生たちの新鮮な視点を受け止め、今後の食品ロス問題への取り組みを進めていく方針です。この連携活動は、単なるジュースの新たな販売戦略にとどまらず、持続可能な社会作りにも寄与する重要な一歩となっています。
最後に
カゴメと共立女子大学のコラボレーションによって生まれたこのプロジェクトは、食品ロス削減への興味を喚起し、若い世代の意識を高める大きな影響を与えています。次世代を担う学生たちの情熱が、未来の市場を変えるかもしれません。私たちも、食品ロスについて考え、行動を起こすことが求められる時代に生きています。