古窯ホールディングスが明友を子会社化し、地域食文化を推進

株式会社古窯ホールディングスと明友、業務提携を発表

山形県の観光業界に新たな風が吹き込まれました。株式会社古窯ホールディングス（以下古窯HD）が、歴史ある和菓子製造企業、株式会社明友（以下明友）の全株式を取得し、完全子会社とすることが決定しました。この合意により、明友が持つ地域の伝統と技術が新たな形で発展を遂げることが期待されます。

伝統と革新の融合

明友は1897年に創業し、長年にわたり「くぢら餅」や「くるみゆべし」といった郷土の味を受け継いできました。地域に根付いた企業として、食文化を発信している明友の魅力は、単なる食を超えた体験を提供しています。一方で、古窯HDは「一旅の記憶を、一生の感動に。」という理念のもと、旅館業を中心に質の高いおもてなしを提供しています。両者の強みを結集することで、更なる観光価値の創出が描かれています。

М&Aの背景

この提携の背景には、古窯HDが食という要素の重要性を認識し、観光体験の向上を目指す決断がありました。明友の持つ郷土菓子の技術と顧客基盤が強化されることで、地域への貢献も期待されています。特に観光地で広がる明友の和菓子は、訪れる観光客にとっての魅力的な選択肢となることは間違いありません。

新体制での展望

明友の代表取締役会長である西塚耕一氏は退任し、新たな経営体制で事業を推進する意向が示されています。それでも、明友が有する屋号や製品は引き続き大切にされ、スタッフの雇用も維持されるとのことです。また、古窯グループは、明友のスタッフと密に連携し、相互に支援し合う体制を構築することにより、さらなる発展を図る方針です。

関係者のコメント

古窯HDの代表取締役専務、佐藤太一氏は「明友様をグループの一員として迎えられることを心から嬉しく思っています。地域の伝統の味を守り、観光産業に貢献することが目標です」と意気込みを語りました。

西塚会長も「古窯HDのグループに参画することで、企業の成長を進めていきたい。この地で共に歩む皆様に感謝したい」と感謝の意を示しました。両者の相互の尊敬が、新たな挑戦の一歩となることでしょう。