象印マホービンと東京農業大学が織りなす「おいしいごはん」への挑戦
2026年9月7日、東京農業大学の世田谷キャンパスで、象印マホービン株式会社と東京農業大学の共同研究に関する記者説明会が行われました。この研究は2005年から始まり、20年以上にわたる進展と成果を振り返り、どのようにして「おいしいごはん」が実現されてきたのかを探る機会となりました。
共同研究の経緯と内容
当日は、東京農業大学の辻󠄀井良政教授、象印マホービンの第一事業部長宇都宮定、商品企画部の三嶋一徳が参加し、炊飯ジャーの全ラインアップへの進化について説明しました。特に注目されたのは、米の食味形成メカニズムや新たな米飯加工技術の開発など、多角的な視点から「おいしいごはん」の要素が探求されていることです。
辻󠄀井教授からは、地球温暖化や高温耐性品種の普及についての話があったほか、米飯の美味しさを引き出すための化学的メカニズムの解説がありました。特に、炊飯時に圧力をかけることで生成が促される「還元糖」の重要性が強調され、これが炊飯ジャーの進化にどのように寄与しているかが紹介されました。
象印マホービンの挑戦
宇都宮は、炊飯における熱の加え方が甘みを引き出す上で重要であるとし、同社の独自技術「大火力ユニット」を説明しました。この技術により、炊飯中の吹きこぼれを防ぎつつ高火力を維持することができ、米の持つ甘みが最大限に引き出されるそうです。しかし、高火力にすることで甘みと弾力の両立が難しくなることも語られ、自社の課題を認識した上で研究が進められています。
彼らは、東京農業大学との共同研究によって確立された「温感物性測定」により、ごはんの食味を客観的に評価する方法を得ました。これにより、炊飯技術の向上が図られ、製品のおいしさを確保する開発サイクルが実現しました。
共同研究の未来
説明会の後半では、三嶋が進行役となり、辻󠄀井教授と宇都宮のインタビューが行われました。ここでは共同研究のきっかけや成果、未来への期待が語られました。特に、気候変動がもたらす米の品質変化への懸念が述べられ、新しい品種が出現しても美味しく炊き上げる技術が求められると強調されました。
宇都宮も、今後も東京農業大学の支援を得ながら「ごはんのおいしさを追い続けたい」と力強く語りました。
イベントのまとめ
この記者説明会は、ごはんの美味しさについて新たな視点を提供する素晴らしい機会でした。象印マホービンと東京農業大学が手を携え、これからも進化し続けるごはん文化の未来に期待が寄せられています。皆さんもぜひ、その進展を追い続けてください。