大河原町が生んだ新しい味わい、プレミアムジャム
大河原町、宮城県で生まれたプレミアムジャムが新たな注目を集めています。このジャムは、地域の美味しさを届けるだけでなく、廃棄されるはずだった素材を活用して持続可能な形で商品開発を行っている点にあります。地域資源を生かしながら、消費者にも楽しめる驚きの詰まった味わいを提供するこの取り組み、詳しく見ていきましょう。
地域産品のアップサイクル
レッドホースコーポレーション株式会社が協力したのは、地元の農作物を使用した商品開発です。特に、このプレミアムジャムは完熟梅と規格外のりんごを使っています。これは、地元の堤梅団地や斎藤果樹園から要望を受けた結果実現しました。収穫されずに廃棄予定だった完熟梅は年間500kg以上、規格外のりんごも大量に発生し、地域の課題となっていました。これを減らし、さらには新しい価値を生み出すという目的で始まった取り組みです。
このように、地域の農作物を用いてアップサイクル商品を開発することで、実際に地元の事業者との連携が生まれており、地域全体の活性化にも寄与しています。各生産者の素材を活かしたプレミアムジャムが、どのように地域を形づくっているかご紹介します。
プレミアムジャムの魅力
今回のプレミアムジャムの開発にあたり、創作ジャム専門店salzとのコラボレーションが鍵でした。salzは原料と副原料のバランスを考慮し、多彩な組み合わせを生かして独自の味を創造。今回紹介するジャムは5種類、全て大河原産の梅とりんごをベースに、各種スパイスを加えた特別な逸品です。
そこで先ず紹介するのは「大河原産梅ジンジャー×ローズマリージャム」。甘さと酸味のバランスが絶妙で、自然な香りが後味に残る一品です。また、舌触りや香りの調和が取れており、トーストやヨーグルトなど多様な用途にも使えます。
次に「大河原産梅ジンジャー×シナモンジャム」は、香ばしさと丸みを帯びた味わいが楽しめるジャムです。梅のやさしい酸味にスパイシーさが絶妙にマッチ。紅茶や焼き菓子のアクセントにもぴったり。
りんごを使った「大河原産りんごバター」は、しっかりとした甘みがあります。優雅な口どけとはじけるようなジューシーさを持ち、パンケーキや焼き菓子に最適です。「大河原産りんご×ほうじ茶」は、ほんのりとした甘味に香ばしい風味が残り、和の雰囲気も楽しめるジャムとなっています。
最後に「大河原産りんご×ほうじ茶バター」は、爽やかさとコクが融合したバタージャムで、絶妙な相性を持つアイテムです。
地域活性化の新たなかたち
販売開始された「大人のためのプレミアジャム」は、地域のイベント『第16回おおがわら梅まつり』で発表され、その独自の味わいが訪れた人々に好評を博しました。また、今後も販売は「とんとんの丘 もちぶた館」など様々な場所で展開する予定です。
レッドホースコーポレーションは地域資源を活かした商品開発を通じて、地域の活性化を図りたいと考えています。このプロジェクトは、ただの食べ物作りにとどまらず、生産者と消費者を結ぶ新たなストーリーを生み出しています。
新たな地場産品の開発は、地域活性化に欠かせない取り組み。興味のある方はぜひ、プレミアムジャムを手に取って、その魅力を体験してみてください。