沖縄の最南端から生まれる、黒島特産の天然塩
沖縄の美しい海と豊かな自然に囲まれた黒島で、株式会社カヤックゼロが新たに製塩事業を立ち上げました。このプロジェクトは、沖縄の特産品として、地域経済を活性化させることを目的としています。2023年3月10日より販売が開始された「沖縄黒島の塩」は、地下100メートルに眠る純度の高い海水から生まれた、本物の天然塩です。
地元の連携による新たな産業の創出
黒島は「牛の島」として知られ、約3,000頭もの牛が飼育される畜産業が主な収入源でした。しかし、近年、子牛の価格が下落し、地域経済に影響を与えています。そんな中、カヤックゼロは、地域と連携し、新たな産業を創出することで黒島を支援することを決意しました。西表島で製塩事業を展開していた株式会社ソルトラボ石垣島の技術協力を受け、製塩工場を設立。塩の製造や販売、マーケティング、地域経済の振興に取り組んでいます。
黒島の地下から取水された海水
販売される「沖縄黒島の塩」は、かつてあわびの養殖にも使用されていた海水を使用しています。この海水は、地下約100メートルの石灰岩層を通って自然にろ過された不純物の少ないものです。さらに、RO膜を使って濃縮し、独自の釜炊き技術で加工。手作業で微細な不純物を取り除き、丁寧に仕上げた塩です。まろやかで優しい塩味は、素材の味わいを引き立てる特長があります。
料理に役立つ「沖縄黒島の塩」
この塩は、シンプルに素材の味を楽しむ料理に最適です。まず、塩の風味で食材の旨みや甘みを引き立てることができるので、ステーキや焼き肉に使う際は、塩味だけで味わうのがおすすめです。さらに、サラダやグリル野菜にオリーブオイルと一緒に使用するだけで、素材の甘みが際立ちます。
また、天ぷらや焼き魚にも相性が良く、仕上げに軽く振りかけることで、塩の自然な甘みと風味を引き立てます。おにぎりにまぶすことで、シンプルながらも贅沢な味わいを楽しむことができます。和風料理にもコクと深みを加え、味噌や醤油に少し加えると、味に奥行きが生まれます。さらには、スイーツにアクセントとして加えると、塩キャラメルや塩チョコレートの甘さが際立ち、絶妙なバランスを生み出します。
地域への貢献と未来の展望
この製塩事業は、地域の飲料水の供給にも繋がっています。RO膜技術を用いることで、1トンの海水から約500リットルの飲料水を生成することができます。これは、黒島の島民一人当たり2.5リットルにもなり、住民への無料配布や実証実験として子牛のミルクに使用されています。また、災害時の備蓄としても重要です。
さらに、カヤックゼロは、輸入に頼っている牛用の塩の開発や塩を活用した飲料、食品の開発を進め、八重山地域とのコラボレーションを図っています。今後も黒島の特産品としての位置づけを強化し、地域経済の発展に寄与していくことが期待されます。
商品情報
- - 商品名:沖縄黒島の塩
- - 原材料名:海水(竹富町黒島)
- - 価格:100グラム800円(税込)、50グラム500円(税込)
- - 販売店:石垣市内のミヤゲ館やECショップ「Heartland」など
- - URL: Heartland Online Shop
沖縄黒島から生まれたこの天然塩は、地域の自然環境を生かしながら、地域への貢献を目指した新たな特産品です。ぜひ、素晴らしい風味をお試しください。