ベトナム茶業の未来を切り開く「短期茶学講座」の成果
株式会社フードフォースは、静岡県公立大学法人と協力し、ベトナム・ラムドン省バオロクで初の「短期茶学講座」を2026年7月に開催しました。この講座は、ベトナムの茶業を振興し人材を育成することを目的とし、4日にわたって実施されました。100名以上の茶業従事者が参加し、国際的な茶産業の視点を学びました。
具体的な取り組みと内容
フードフォースの代表取締役であり、ラムドンティー株式会社のCEOでもある森 一樹氏は、このプロジェクトの推進役です。この短期茶学講座では、静岡県立大学の茶学総合研究センターの研究者による講義に加え、実地研修も行われました。受講者たちは、茶の生産から販売に至るまでの現場を直接学び、日本の茶学研究の知見を実地で実践する貴重な機会を得ました。
講座のカリキュラムには、茶産業に関する国際的な動向や日本の茶産地の研究体制、さらには抹茶を含む茶の製造や品質評価など、多岐にわたるテーマが含まれていました。受講者は、茶の産業としての重要性や、その品質向上に繋がる技術の理解を深めることができました。
座学から実地へ、実践的な学び
座学にとどまらず、受講者は実際に茶園を訪れる機会もあり、茶樹の状態や摘採作業の様子を観察しました。研究者と現地スタッフとの意見交換を通じて、各地域に特有の気候や栽培条件を考慮に入れた改善策を探求しました。このような双方向の知見の共有は、今後の茶業振興において非常に重要なプロセスです。
文化を尊重した知見の共有
フードフォースのアプローチは、日本の研究知見をただそのままベトナムに持ち込むのではなく、ベトナムの生産基盤や文化に合わせた形で輸出することが大切です。被覆栽培や抹茶の品質評価に関する方法論は、日本の伝統と技術だけでなく、ベトナムの特性を活かしたものへ適応させることで、より高い価値を生み出すことが期待されます。
未来への展望
フードフォースは、今後もこの取り組みを通じて、ベトナムの茶産地における人材育成やモデル圃場の検討、品質評価、そして製品開発に繋がる活動を続けていく考えです。研究と実践をつなぐことで、両国間の茶産業の知見を融合させ、ベトナム茶の高付加価値化と持続可能な発展を目指します。
このような取り組みを通じて、茶を通じた国際交流や多文化共存がさらに深まることを期待しています。重要なのは、一度限りの研修ではなく、長期的に続く関係を築くこと。そのために、フードフォースは高校や大学との連携を強化し、持続的な人材育成と産業の発展を推進しています。