ブラインドサッカーでの新しい体験、ニチバンの取り組み
2025年4月7日、東京都に本社を構えるニチバン株式会社が、新入社員向けのダイバーシティ研修『OFF T!ME Biz』を開催しました。本研修は、視覚障がい者との理解を深めるためにブラインドサッカーを活用したもので、参加者たちはこのユニークな体験を通じて新たな気づきを得ました。
この研修は日本ブラインドサッカー協会の協力のもと、昨年度に続いて2回目の実施となります。研修の目的は、参加社員が多様性を理解し、チームビルディングを促進すること。そのために、視覚を閉じた状態でのゲーム形式の体験が設けられました。
体験の内容と学び
実際のゲームに参加することで、社員たちはお互いのコミュニケーションや信頼関係の構築、役割分担の大切さに気づくことができました。視覚的な情報がない状態でプレイすることで、意識的に音声でのコミュニケーションを取る必要があり、普段の業務で必要とされる伝達スキルの重要性を実感したようです。
研修を通じて得た学びは、ビジネスにおける多様性についての再考を促し、社員同士の連携を強化する良い機会となりました。このような体験は、職場の中での価値観の共有を助けるものです。参加者からは「視覚に頼らないコミュニケーションに挑戦することで、チームメンバーの考えをよく理解できた」という声も聞かれました。
ニチバンの社会貢献活動
ニチバンは、社会貢献活動の一環として、日本ブラインドサッカー協会とサプライサービスパートナー契約を結んでいます。契約内容には、ブラインドサッカーの大会で必要な粘着テープ製品類の提供が含まれており、この活動を通じてジャンルを超えた社会貢献を目指しています。今後も協会との連携を強化し、ブラインドサッカーの普及活動や選手育成を支援する方針です。
日本ブラインドサッカー協会のビジョン
日本ブラインドサッカー協会は、「視覚障がい者と健常者が共に混ざり合う社会を実現する」ことをビジョンに掲げ、選手の育成や競技の普及、啓発活動などを推進しています。このような取り組みを通じて、障がい者と健常者との架け橋を築くことが期待されています。
まとめ
今回のブラインドサッカーを用いた研修は、社員にとってただのチームビルディングではなく、多様性理解を深める貴重な機会となりました。ニチバンの継続的な社会貢献への取り組みにも注目が集まります。今後もこのような体験型研修が珍しいものではなくなることを願っています。