GF RAMEN LABが万博で実現したグルテンフリーラーメンの魅力とは

2025年の大阪・関西万博で、食を通じた革新が話題になっています。その中で特に注目されたのが、「GF RAMEN LAB」のグルテンフリーラーメンです。これは、ケンミン食品が4年の歳月をかけて実現したもので、万博開催期間中に多くの来訪者を魅了しました。

万国共通の健康志向～グルテンフリー文化の波～

大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会」をテーマに、様々な国が集まり、価値観や技術を共有する場です。その中で、ケンミン食品は「EARTH TABLE～未来食堂～」エリアに出店し、6種類のグルテンフリーラーメンをはじめ、ビーフンやスイーツなどのメニューを展開しました。これにより、万博開催期間中の184日間で訪れた来店者は9.3万人を超え、グルテンフリーラーメンは6.6万杯以上の販売を記録しました。

開発の始まり～小麦アレルギーの方々へ～

このグルテンフリーラーメンの開発は、アメリカの人気ラーメン店「Tsurumen」の大西益央氏からの助言がきっかけとなりました。彼は、小麦アレルギーを持つ方々がラーメンを楽しめるようにと願い、2020年秋から製品開発に着手しました。

安全で本格的なラーメンを提供するために

ケンミン食品の開発チームは、「誰もが安心してラーメンを楽しめる世界をつくりたい」との思いを持ち、米粉を使用し、独自の製法で麺を作りました。さらに、スープやトッピングも全てグルテンフリーの素材を用いて、本格的で安全なラーメンを提供しています。

こだわりの素材と器

- 米醤油（正田醤油）：大豆と米から作られた深い旨みと香り。
- チャーシュー：米醤油ベースのタレに漬け込まれた豚の部位。
- 穂先メンマ：米醤油で炊き込み、柔らかな食感を実現。
- 器：佐野実氏監修の有田焼による特注ラーメン鉢。

これらの素材は、グルテンフリーでありながら、ラーメン本来の味わいをしっかりと引き出しています。

万博開幕時の反響と感動のエピソード

2025年4月13日、万博が開幕し、多くの来場者が「GF RAMEN LAB」のラーメンを楽しみました。「家族全員が同じラーメンを食べられるのは初めて」との声や、「初めて日本のラーメンを楽しんだ」との驚きのコメントが寄せられました。これは、グルテンフリーラーメンが世界中の多くの人々に笑顔を届けた証です。

さらなる挑戦～角麺の開発と進化～

グルテンフリー麺の開発において、一つの夢がありました。それは、従来のラーメンのスタイルに近い「角麺」の実現です。これには試行錯誤が続き、最終的には2025年8月に理想の食感を持つ角麺が完成しました。丸麺からの進化は、スープとの絡みを深め、食感の異なる変化をもたらします。

万博の経験がもたらした未来への気づき

万博での経験を通して、グルテンフリーオプションを待望している多くの方々がいることを実感しました。万博の期間中、訪れたお客様から「家族全員で同じラーメンを楽しむことができた」という感動的な言葉を数多く頂きました。これが私たちにとっての最大の成功です。

未来への挑戦

万博が終わった後も、GF RAMEN LABとしての活動は続きます。今後は、グルテンフリーを提供するレストランの展開を考えており、さらなる挑戦を続けていきます。また、現在のケンミン食品の店舗でも新たなメニューを展開予定です。

食を通じて誰かを想うことの大切さを忘れずに、これからも魅力的なラーメンを世界へ届けていくことを誓います。