埋没式重瞼術の年齢に伴う再施術リスク分析
美容外科領域において、埋没式重瞼術は非常に人気があります。この施術は、切開を伴わないことで低侵襲であり、多くの患者様にとって選ばれる理由となっています。しかし、施術後の糸ゆるみやライン消失に伴う再施術リスクは、依然として明確にはされていません。特に、年齢がそのリスクにどのように影響するかについては、大規模なデータに基づく研究が不足していました。
TCBの研究背景
このたび、TCB東京中央美容外科の奥村公貴医師が埋没式重瞼術に関する重要な研究を行い、その結果が国際的な美容外科学術誌「Aesthetic Plastic Surgery」に2025年10月に掲載されました。論文タイトルは「Age-Related Variations in Reoperation Risk from Suture Loosening in Two-Point Buried Suture Double Eyelid Surgery: A Stratified Retrospective Cohort Analysis」で、埋没式重瞼術における再施術率が年齢ごとにどのように異なるかを明らかにしました。
研究の方法
研究は、TCB全国の美容外科チェーンでの52,281例を元に行われ、その中から無作為に600例を抽出しました。対象者は20歳未満から60歳以上までの各年齢層から100例ずつ、計600例です。主要な分析対象は「糸ゆるみによる再施術」であり、厳密な統計解析を用いて実施されました。
結果と考察
研究の結果、全体で134症例(22.3%)に再施術が必要とされました。特に、20歳未満の患者は41%と最も高い再施術率を示し、30–39歳層は12%と最も低い結果となりました。この違いは、統計的にも有意差が認められました。このことから、年齢が糸によるライン維持の難易度に影響を与えることが示唆されます。
多変量Cox回帰分析においては、20歳未満群でのハザード比1.91が示され、60歳以上群では1.34の上昇傾向がありましたが、有意差はありませんでした。このことは、全体的に再施術リスクが年齢により異なることを示しています。
結論
この研究により、埋没式重瞼術における再施術リスクは年齢によって大きく変わることが明確にされました。特に若年層と高齢者は、ライン維持が難しい傾向があることがわかりました。したがって、術前のカウンセリングや施術計画において、年齢に応じた解剖学的および生理学的な特性を考慮することが重要とされています。
TCBの今後の取り組み
TCBは、患者様の美容ニーズに応えるため、さらなる研究を続けていくことを宣言しています。今後も埋没式重瞼術に関するデータを集め、患者様に最適な施術方針を提案できるよう努めます。その一環として、さまざまな年齢層の患者様に対するカスタマイズ施術戦略を検討し、結果として満足度の高いサービスを提供することを目指します。詳細な情報を知りたい方は、TCB公式サイトやSNSをぜひご覧ください。