イベリコハムの魅力を映像で伝える旅
最近、イベリコハムの普及を目指す新作動画の撮影が、歴史あるスペインのサラマンカで行われました。このプロジェクトは、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)が主導する「イベリコ・センスを呼び覚ませ!」キャンペーンの一環で、日本市場に向けた取り組みです。セレブリティな三名のアンバサダー、吉田能(CIRPASシェフ)、野原邦彦(アーティスト)、諏訪綾子(フードアーティスト)が魅力を伝えます。
撮影の背景と目的
このプロジェクトの目的は、ヨーロッパ産イベリコハムの素晴らしさを日本の皆さんに知ってもらうこと。そして、味や文化、自然、サステナビリティなど多角的なテーマを通じて、イベリコハムの奥深い魅力を映し出すことです。撮影はサラマンカ大学の美しい中庭やマヨール広場など、歴史的なロケーションで行われました。
文化と味覚の探索
撮影初日には「文化」と「味覚」をテーマとしたシーンが展開されました。吉田シェフは、サラマンカ大学という歴史的な背景を生かし、イベリコハムがいかにヨーロッパの食文化に深く根ざしているかを表現しました。一方、諏訪さんはイベリコハムの魅力的な香りや味わいを映像で視覚的に伝えるため、地元の市場や生ハム専門店でのシーンを撮りました。
自然とサステナビリティの撮影
翌日は、自然とサステナビリティをテーマに撮影が続きました。広大なデヘサ牧草地で、イベリコ豚が自由に走り回る姿を捉えました。このエコシステムは、持続可能な農業のモデルともされ、自然との調和が強く強調されています。「世界で唯一の存在を発見する感動」を感じ取った吉田シェフは、大自然とイベリコ豚とのふれあいを通じて、特別な存在感を表現しました。
熟成の芸術性と時間の大切さ
さらに、生ハムの乾燥室に移動した撮影では、「唯一無二」、「時間」、「芸術」というテーマが扱われます。ここでは、イベリコハムの熟成過程が持つ特異性や、カッティングの技術の重要性が語られました。吉田さんが熟成時間の違いについて語るシーンや、野原さんが生ハムカッティングの美しさを表現するシーンは、まさにアートでした。
言葉の壁を超えて
ただし、撮影は簡単ではありませんでした。アンバサダーたちは日本語とスペイン語の両方のセリフの表現に苦戦し、通訳を介して適切な言い回しを苦心しながら練習しました。
期待される成果
今回のプロジェクトを手がけたスペイン人監督ルイス・レブラート氏は、イベリコハムが持つ歴史や味わいの深さを最大限に表現したいという強い思いで制作に臨みました。このプロジェクトが日本の視聴者にとって、新たなイベリコハムの魅力を見出すきっかけになることを願っています。
ASICIは、2022年から「イベリコ・センスを呼び覚ませ!」というキャンペーンをグローバルに展開しており、日本では2024年から始まる予定です。各国でのテーマを通じて、イベリコハムの新しい価値を発信していく意欲に満ちています。お楽しみに!