新ブランド「福粕花」の魅力
福島県で誕生した新ブランド「福粕花」。その名は、上質の福島牛と酒粕の融合から生まれました。このブランドは、福島県、福島大学、全農福島の協力のもと、約4年間の試行錯誤の末に確立されたもので、県産牛肉の新たな魅力を引き出す試みとして注目を集めています。
「福粕花」は、他の和牛とは異なり、肉質等級5等級のみが与えられる特別なブランドです。特に驚くべき点は、出荷前の90日間、福島県内産の酒粕パウダーを飼料として加えることで、肉質に柔らかさと華やかな香りを与えることです。この酒粕にはラクトン類が多く含まれており、風味を引き立てています。
生産者の想い
本プロジェクトの背後には、職人たちの強い情熱と技術があります。福島県天栄村にある池田農場では、素晴らしい「福粕花」の肉が生産されています。こちらでは、代表取締役社長の安達正則さん、及び生産事業部の次長、田村洋基さんが当プロジェクトの中心的な役割を担っています。彼らは初期段階からこのブランドに関わり、酒粕パウダーによる健康的な肉の育成に勤しんできました。
酒粕パウダーが与えられる過程では、肉質の変化や味わいがどう変わるのか、さまざまな実験が行われ、それがブランドの確立に繋がったのです。彼らのメッセージは、「絶対に安全で価値のある肉を作り続ける」というもので、これは震災後の福島における生産者の強い思いでもあります。
米農家の挑戦
次に訪れたのは、吉成農園です。ここでは、全国的にも評価の高い「ゆうだい21」などの米が栽培されており、高い品質の米作りの背景には吉成邦市さんの挑戦があります。吉成さんは、「漢方農法」を取り入れた自然な農法を実践しており、データを利用したスマート農業に注力しています。
震災を経て、彼の農業に対する意識は大きく変わりました。農薬や化学肥料に頼らないことで、自然の恵みを最大限に引き出すことを目指しており、その分手間暇がかかりますが、その成果は非常に高いものとなっています。
ふくしま市場とアンバサダー企画
今回の訪問は、ふくしま市場公式アンバサダーとしての活動の一環です。アンバサダーから寄せられた声に応える形で開催されたこの企画では、生産現場の理解を深める貴重な経験が得られました。
アンバサダーの一人は、「手間暇かけた結果が美味しさに繋がっていることを実感しました」と話しており、今回の訪問を通じて生産者の姿勢や品質へのこだわりを感じ取ったようです。
結論
福島県の新しい魅力「福粕花」とそれを支える生産者たちの物語。彼らの情熱が紡がれるお肉を是非ご賞味ください。ふくしま市場では、様々な商品が取り揃えられていますので、このチャンスにぜひ手にとってみてはいかがでしょうか?
福粕花のローストビーフやすき焼き用肉、焼肉用カルビなど、美味しさをダイレクトに感じられる商品の数々が、あなたをお待ちしています。