埼玉の伝統技術を未来へつなぐ「フェラミカ」
埼玉県川口市は、鋳物の町として80年以上の歴史を持ち、伊藤鉄工株式会社はその象徴的存在です。このたび、伊藤鉄工は、特別な鋳物鍋「Ferramica(フェラミカ)」を通じて、こども食堂を支援するクラウドファンディングを開始しました。このプロジェクトは、単に鍋を販売するだけでなく、地域社会への貢献を目指した新たな取り組みです。プロジェクトは2025年12月15日から始まり、売上の一部は一般社団法人「新しい道」に寄付され、こども食堂への食材提供や農業支援に活用されます。
https://camp-fire.jp/projects/884095/view
伝説の鍋が生まれた背景
川口は映画『キューポラのある街』にも描かれ、鋳物産業が栄えてきました。その中でも、伊藤鉄工は社会インフラを支える重要な役割を果たしてきました。家庭向けの鋳物鍋の開発に着手した同社は、「もっと軽く、扱いやすく」をテーマに、驚異の厚さ2mmという挑戦を始めます。この薄さは、業界では技術的に不可能とされていましたが、90年以上の伝統を持つ職人たちが数々の挑戦と失敗を経て、軽くて頑丈な鍋を生み出しました。
驚異的な強度と軽さ
「フェラミカ」は、従来の鋳物ホーロー鍋の約半分の軽さを実現し、ダクタイル鋳鉄を使用することで、衝撃に強い設計となっています。展示会では、冷笑する観客の前で鍋を床に投げつけ、びくともせずに無傷であることを証明したエピソードがあります。この品質の高さは、「JAPANブランド育成支援事業」にも採択され、さらには川口市の初代「i-monoブランド」に認定されるなど、国内外で注目されています。
食材の旨味を引き出す無水調理
「フェラミカ」従来の鍋とは異なる利点として、高い熱伝導性が挙げられます。これにより、食材の水分を活かした無水調理が可能です。この調理法を用いれば、野菜の甘みや肉の旨さを引き立て、栄養満点の料理を時短で作ることができます。また、美味しいご飯もふっくらと炊き上がり、食卓を豊かに彩ります。
地域社会への貢献
本プロジェクトを通じて、伊藤鉄工は日本の優れた技術を次世代に伝え、地域社会にも貢献することを目指しています。売上の一部は一般社団法人「新しい道」に寄付され、直にこども食堂の支援や農業へのサポートに使われます。
公式サイト: https://atarashii-michi.or.jp/
住所: 埼玉県川口市久左衛門新田20 eterfort A103
クラウドファンディングの詳細
- - プロジェクト名: 鋳物工場が挑んだ奇跡の鍋「フェラミカ」で地域のこども食堂を支えたい
- - 実施期間: 2025年12月15日〜2026年1月18日
- - プラットフォーム: CAMPFIRE
会社概要
- - 販売元: 株式会社愃王・フェラミカ
- - 製造元: 伊藤鉄工株式会社
- - 所在地: 埼玉県川口市元郷3丁目22番23号
- - 創業: 1931年
- - 伊藤鉄工株式会社
- - フェラミカ