まるごと大豆のペーストが高齢者の食を支援。クラウドファンディング挑戦へ
1. はじめに
大分県に拠点を構える株式会社nicoドーナツが、嚥下困難に直面している高齢者や病院の患者さんのために、100%国産の無添加大豆ペースト「ニコノモト」の安定供給を目指してクラウドファンディングプロジェクトを始めます。このペーストがどのようにして生まれ、どのような価値を提供するのかを詳しくご紹介します。
2. 背景:食のバリア
現代の病院や介護施設では、高齢化が進む中、多くの方が「噛む力」や「飲み込む力」に悩まされています。「食事が喉を通らない」「毎日同じ流動食では楽しみがない」といった声が出ているのです。この問題に対し、食材を調理する医療・介護従事者も、刻みやすり潰し作業が負担となり、衛生管理も難しくなっています。
3. 解決策:奇跡の大豆ペースト
nicoドーナツは2009年に創業し、子どもに優しく美味しいドーナツを提供することから始まりました。その中で出会ったのが、「大豆ペースト」です。しかし、製造委託先の工場が突然閉鎖され、新たに工場を立ち上げることになりました。この過程で、私たちは「大豆ペースト」を守り抜くための挑戦を決意しました。
「ニコノモト」は、大豆をまるごと使用したペーストです。栄養価が高く、高タンパク・低糖質であることに加え、驚くほどなめらかな口当たりを実現しました。食材に混ぜることで簡単に栄養を増やせるほか、調理の手間を大幅に省きます。
4. クラウドファンディングの理由
今回のクラウドファンディングは、製造設備の老朽化に伴うものです。特に、ペーストの製造に必要なレトルト殺菌機の老朽が進んでおり、早急に新たな資機材を整える必要があります。このプロジェクトの目的は、安定した供給体制を整えることです。
5. プロジェクト概要
このプロジェクトは2025年12月2日から2026年1月6日まで実施され、目標金額は300万円です。その資金は新しい機器の導入費用に充てられ、特に病院や介護施設への提供を優先します。
6. 今後の展望
「ニコノモト」の成功は、私たちの大きな物語の第一歩です。将来的には、全国各地の病院・介護施設への安定供給体制を確立し、在宅介護向けの新たな販売チャネルも開発していく予定です。
7. まとめ
私たちの目指すのは、「大豆から始まる福祉」。このペーストが、すべての人に食の喜びをもたらし、高齢者の尊厳を守り、介護者の負担を軽減する新しい社会モデルを創造する手助けとなることを願っています。ぜひ、皆さんの温かいご支援をお願いいたします。
詳しい情報や支援方法については、クラウドファンディングページをご覧ください。私たちのプロジェクトが実現する未来を、共に作り上げていきましょう。