心を動かすクリエイティブ
宇都宮を拠点に活動するTOMOS companyが、Dentsu Lab Tokyoと協力して新たなアートプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、福祉とクリエイティブを融合させ、刺し子技法と最先端のテクノロジーを結びつけたものです。プロジェクト名は「UP-CYCLING POSSIBILITY」の第2弾、「SA→SHI」です。
この挑戦は、「捨てられた物や壊れた物に新たな価値を与え、技術とクリエイティビティをより高い次元で結集する」というコンセプトのもと進められています。第1弾は金継ぎをテーマにしたプロジェクトでしたが、今回は刺し子がテーマとなりました。刺し子の技法を使用して製作された布に導電糸を通すことで、音と光を操作する「インターフェース」に生まれ変わった作品が披露されました。
四社の協働で生まれた作品たち
このプロジェクトには、4社の協業が関わっています。Dentsu Lab Tokyoが企画・デザインを手掛け、techika社が技術実装を担当し、丸仁社が反射材の供給を行いました。TOMOSは刺し子の指導とディレクションを担当しました。
展示された作品には、ユニークなランプシェード、半纏、トートバッグの3種類があります。これらはすべてアップサイクルとクリエイティブな発想に基づいています。
1.
ランプシェード UCP_007 SA→SHI LAMP LIGHT (KAKI_YABANE)
このランプシェードは、襤褸を継ぎ合わせ、導電糸で刺し子を施したものです。一目刺しの技法を使い、指で触れると反応するセンサーとして機能します。
2.
半纏 UCP_008 SA→SHI COAT SOUND (ASANOHA)
古着の半纏には、腕の動きによって音が出る仕組みが施されています。「麻の葉模様」により、着用者の動きが楽しくなるようデザインされています。
3.
トートバッグ UCP_009 SA→SHI BAG REFLECTION (SEIGAIHA)
このバッグは光を反射する糸を使用しており、夜道の安全を守ることを目的としています。どこまでも続く平穏な生活を願うデザインです。
TOMOSの新たな挑戦
TOMOS companyは、アップサイクルを通じて物の新たな価値を見出すことを提唱しています。「捨てるのではなく、再生する」という考え方を広めることで、彼らは未来の持続可能な生活を促進したいと考えています。これにより福祉とクリエイティブの新しい形を示し、次世代のクリエイターたちに影響を与えることを目指しているのです。
2026年末には、宇都宮に「グループホーム併設・オープンファクトリー」が開業予定です。この新しい拠点で、福祉とクリエイティブの融合を更に深めていくでしょう。
イベントの詳細
このプロジェクトは、2025年12月5日から10日までの間に東京で開催されるDentsu Lab Tokyo OPEN LAB 2025にて展示される予定です。テクノロジーとクリエイティビティが交わる素晴らしい体験を、ぜひ皆さんも体感してみてください。
このように、思想と技術の融合がもたらす新たな表現の可能性が、福祉業界にも影響を与える一歩となることを期待しています。私たちが目にするこれからのアートやプロダクツは、より多様で革新的なものになるでしょう。