働きかける新たなタンパク質の未来
ノーウェイの企業がプロデュースするマイコプロテイン。その生産を加速させるべく、NoMy Japan株式会社が声高に進めるのが、日本最大の製糖会社である日本甜菜製糖株式会社との新しいパートナーシップです。この新たな一歩は、2024年4月の提携から始まり、最近行われた125万ユーロ(約2億円)の資金調達によってさらなる発展が期待されます。
内容としては、主に甜菜の副産物を活用して、マイコプロテインを製造するプロセスを確立し、持続可能な食料供給へとつなげることを狙いとしています。タンパク質不足が懸念される今、機能性食品の需要が高まっていますが、NoMyはこの高い需要に応える形で、商業化へと進んでいるのです。
企業が求める持続可能性
日本甜菜製糖の石栗代表取締役は、新しい取り組みについて次のように語っています。「テンサイは二酸化炭素をうまく吸収し、その過程で得られる砂糖は歴史的にも人々に甘さをもたらしてきました。このテンサイを用いてマイコプロテインを生産することは、プロテイン不足への解決策となる可能性があり、持続可能な農業にも寄与します。」と、その期待を寄せました。
このような持続可能性への取り組みは、環境への配慮が求められる現代において、企業戦略の中でも非常に重要なテーマになっています。NoMyは、持続可能な菌類ベースの食品資源の開発に注力しており、そのビジョンは形として現れつつあります。
共同で実現する新しい食の未来
今回の資金調達は、単なる投資を超えた意味を持っています。ノルウェーに本拠を置くNorwegian Mycelium ASが母体となり、専門的な発酵技術の提供を基に、農業資源を有効活用した食料供給の仕組みを構築します。今後は、イノベーティブなマイコプロテインの製造体制が整うことで、さらなる事業拡大が見込まれます。
NoMyのミッションとビジョン
NoMyの代表であるデイヴィッド・アンドリュー・クイスト氏は、「日本甜菜製糖との強力なパートナーシップは、私たちの持続可能な食料供給のミッションと見事に調和しています」とコメント。こうした協力関係が深化することで、持続可能な食料システムの構築が加速される期待が高まりました。
新たな時代の食の形として、マイコプロテインの重要性はますます増すでしょう。商業化と研究開発が融合することで、新たに市場に出てくる製品が、私たちの食卓に並ぶ日もそう遠くないかもしれません。
NoMyは、未来の食糧問題に応える新たな選択肢を提案し続けます。これからの動きに、ぜひ注目してください。