フードロス削減を目指すアイゴの新しい形
三重県で漁獲される未利用魚、アイゴを活用した新商品が誕生しました。これは、フードロスを減らし、地元の水産資源を守るための取り組みの一環です。アイゴの持つ豊かな味わいを引き出した商品が、目の前に登場します。
アイゴってどんな魚?
アイゴは、一般的にはあまり流通していない魚です。この魚の特徴は、鋭いトゲがあるために扱いづらく、内臓に苦味や臭みがある点です。これにより、加工に手間がかかるため、流通の壁にぶつかることが多いのです。しかし、地域によってはその味わいが愛されていることも事実です。この活動は、そのアイゴを有効活用しようとする試みから始まりました。
新商品のご紹介
今回登場する新商品は、アイゴを使用した2種類。ひとつは、「三重県産白身魚チーズ巻き」。柔らかなアイゴにチーズを包み込んだこのお料理は、515円(税込556円)で販売されます。冷凍状態で提供されるため、簡単に香ばしく焼き上げることができます。
もう一品は、「三重県産白身魚ハーブフライ」。こちらは、バジルやローズマリーなどのハーブが豊かに香る一品で、392円(税込423円)で手に入ります。こちらも冷凍で、手軽に揚げて楽しめるスタイルです。
両商品は2025年5月12日(月)から、コープ自然派の生協(約27府県)に加入している方々が利用できます。
水産資源を救う取り組み
アイゴの活用は、単なる美味しさを超えた重要な意味を持ちます。アイゴは藻類を食べる魚で、生態系において大きな役割を果たしていますが、一方では藻場を食べ尽くしてしまう恐れがあり、その結果生物の住処が減少し、漁師の収入にも打撃を与える可能性があります。アイゴの価値を再認識し、消費を促進することで、藻場の持続可能な状態を維持できるのです。
この取り組みは、コープ自然派の「連合商品委員会」が発起し、2022年には三重県の生産者を訪れるアンバサダーツアーを行いました。ここで得た知見を基に、アイゴを活用する商品開発が進み、2025年には第一弾として、アイゴの竜田揚げとカレーフライが販売されました。
持続可能な選択を
コープ自然派は、「誰もが有機農産物を食べることができる社会」を目指し、生産者との顔の見える関係を大切にしており、自然環境を守るための努力を続けています。厳しい基準を設けた商品のラインナップの中には、オーガニックや環境保全型農業によって育まれた食品が含まれます。
この新商品を食べることで、皆さんもフードロス削減の活動に参加でき、持続可能な水産資源の確保にもつながります。美味しさを楽しみつつ、環境に配慮した選択肢を広げていきましょう!
詳しくはコープ自然派の公式サイトをご覧ください。 【
コープ自然派公式サイト】。