有田焼が進化！伝統工芸とスイーツが魅せる新たな世界

有田焼は日本の誇る伝統的な磁器ですが、その産業は現在、過去の栄華に比べると厳しい状況にあります。そんな中、アリタポーセリンラボ（本社：佐賀県）は、伝統工芸の技術を現代のスイーツと融合させた新しい取り組みを始めました。2024年11月に発売予定の「有田焼パフェ」と「ガトーショコラ」は、単なるスイーツではなく、持続可能なアートとして注目を集めています。

伝統と現代の融合

アリタポーセリンラボは、創業1804年の七代目弥左ヱ門が立ち上げたブランドで、有田焼の伝統と現代デザインを融合させた製品を展開しています。その代表作である「有田焼パフェ」と「ガトーショコラ」は、環境に配慮したオリジナル土を使用した器で提供され、焼成回数を従来の3回から2回に減らすことでCO₂排出を抑える努力もされています。これにより、エコな観点からも多くの支持を集めているのです。

美味しさと見た目の両立

これらのスイーツは、地元産の新鮮な食材を贅沢に使用しています。佐賀県の特産物であるイチゴやキンカン、抹茶を使用した「有田焼パフェ」は美味しさだけでなく、魅力的なビジュアルでも評判です。器自体も再利用可能で、食べ終わったあとの楽しみも提供しています。こうした特徴により、ギフトやおもてなしの選択肢としても人気が高まっています。

購入者層の広がり

「有田焼パフェ」は、すでにおもてなしセレクション 2024年度金賞を受賞し、ECサイトでの売上も月100万円を超えるなど、短期間での成功を収めています。特に、30代から60代の女性層に支持されており、「お中元」や「誕生日祝い」として購入されることが多いようです。実際に、「お中元で贈られて非常に喜ばれた」という声も寄せられています。

地域振興への貢献

現在、有田焼産業は最盛期の1/20まで縮小しており、後継者不足や原材料費の高騰も影響を与えています。経済産業省の調査によれば、全国の伝統工芸事業者の57％が後継者不在と報告されています。このような厳しい状況の中で、有田焼を新たな形で広め、文化を次世代に伝えていく取り組みが求められています。

アリタポーセリンラボは、2025年11月に開催される「秋の有田陶磁器まつり」への出展や、スクエア・エニックスとのコラボ企画が進行中です。「ロマンシング佐賀2025」では、その時期だけのコラボパフェもご用意しています。今後も食品との新しいコラボ商品を展開し、国内外への発信を続けていく予定です。