デイブレイクとTOPPANが冷凍食品の品質向上に向けた新たな連携を発表
冷凍食品の市場は、技術革新とともに急速に拡大しています。特に最近では、食品ロス削減に対する意識が高まり、多品種な冷凍食品が普及しています。しかし、冷凍食品の品質保持には、単なる冷凍技術だけでなく、適切な保管方法も重要であることがわかってきました。そこで、デイブレイク株式会社とTOPPAN株式会社が業務連携を開始し、冷凍食品の品質向上を目指す取り組みを行うことになりました。
デイブレイクの特殊冷凍技術とTOPPANのバリアフィルム
デイブレイクは、特殊冷凍技術を駆使した冷凍食品の販売を行なっており、その中でも「アートロックフリーザー」は多くの食品企業から支持を受けています。この技術は、素材の風味や食感を保つために、急速で均一な凍結を可能にします。一方、TOPPANの「GL BARRIER」は酸素や水蒸気を極力遮断するバリアフィルムです。この二つの技術を組み合わせることで、冷凍食品の鮮度保持をさらに向上させることが期待されています。
業務連携の背景
冷凍食品は、特に長期間鮮度を保つために、高い技術が求められます。デイブレイクの調査によると、冷凍食品の品質劣化は、約70%が保管条件に起因していることがわかっています。したがって、冷凍技術と保管技術の継続的な研究が重要なのです。両社はこの問題を解決するために共同で研究を進め、業界全体の発展に貢献することを目指しています。
具体的な取り組み内容
1.
共同研究: 特殊冷凍技術とTOPPANのバリアフィルムを用いた冷凍食品の品質向上に関する実証実験を行います。温度変化や包装の影響を考慮し、最適な保管方法を研究することで、さらに品質を向上させることを目指します。
2.
普及活動: 食品メーカーや飲食業界向けに、特殊冷凍技術とバリアフィルムの利点を伝えるセミナーを開催する予定です。研究の成果をもとに、冷凍食品の品質保持の重要性を広く普及させる取り組みを展開します。
3.
新商品開発: 両社の技術を活用した新商品の開発を視野に、今後の研究及び普及活動を進めます。
アボカドの冷凍実験
初めに、アボカドを用いた冷凍実験が行われました。デイブレイクの特殊冷凍機「アートロックフリーザー」を使用し、-20℃で約7か月間、TOPPANのバリアフィルム「GL BARRIER」に包まれたアボカドと標準の真空袋に包まれたアボカドを比較しました。その結果、バリアフィルムを使用した場合、アボカドの褐変が防がれ、冷凍前の状態に近い美しさを維持できました。
今後の展望
デイブレイクは、特殊冷凍技術を通じて、食品業界のさまざまな課題に対応していくことを宣言しています。今後もさらなる技術の発展と研究を通じて、新しい食の可能性を提案していくことでしょう。この取り組みが、冷凍食品業界に新たな変革をもたらすことを期待しています。