髪とアートの新しい融合：雑賀英敏とMUSASHIの特別なコラボショー

2025年7月、大阪で開催された『世界のMUSASHI個展』は、アーティストMUSASHIとヘアアーティスト雑賀英敏の特別なコラボレーションによって、観客を魅了しました。約150団体が参加し、コラボ作品約100点が展示され、その中でも特に注目されたのが2日間にわたって行われたヘアショーとライブアートのパフォーマンスでした。

魅了された観衆

このショーでは、雑賀さんが手掛けたオブジェのようなウィッグを身につけたモデルが印象的でした。そのウィッグは、左右からサポートが必要なほどの大きさで、観客はその迫力に圧倒されました。雑賀さんは、モデルの髪をその場でカットしスタイリングを施し、カメラマンがその瞬間を撮影。さらに、その写真にMUSASHIがペイントを施すことで、作品は完成に至ります。この一連の流れが、観衆に深い感動を与えました。

初対面の衝撃

雑賀さんは、最初にMUSASHIとのコラボ話を持ちかけられた時、彼の存在を知らなかったと言います。「MUSASHIさんの個展なんだから、とりあえず参加すればいいかな」と軽い気持ちで受け入れた雑賀さん。しかし、アトリエを訪れた際にMUSASHIの作品に触れ、本物のクリエイティビティを目の当たりにすることとなります。その瞬間、雑賀さんの心に雷が走り、彼は人生を賭けた創造をしなければならないと強く感じたのです。

復活したウィッグ

雑賀さんが手掛けたウィッグには、過去に使用されていた練習用カットウィッグや、廃棄予定の部品が用いられました。更に、彼自身の衣装もデザイナーが手掛けたもので、リサイクル素材から成り立っているのです。こうした選択は、MUSASHIのアート哲学ともマッチし、サステナビリティの観点からも注目が集まりました。