エイコー印刷の環境に優しい新しい取り組み
有限会社エイコー印刷は、持続可能な社会を目指して、ラベルやシールの表面を保護するために使用するラミネート材料の標準仕様を見直すことを発表しました。この取り組みは、日榮新化株式会社の資源循環プロジェクトに基づいた再生可能な台紙を使用する製品を2026年から標準採用するものです。これにより、過去に廃棄されていた台紙の再資源化を促進し、環境負荷を低減することが目指されています。
背景と目的
ラベル業界では、製造工程で発生する剥離紙が主に産業廃棄物として扱われてきました。そのため、エイコー印刷は日榮新化の「使用済み台紙をゴミにしない」という理念に共鳴。環境配慮型設計(エコデザイン)を導入する一環として、リサイクル適性が高い台紙を使用したラミネート材を取り入れることが決定されました。
本取り組みの詳細
新しいラミネート材料は、PPフィルムの「ハイパーPP20-L/SRP」とPETフィルムの「ハイパーPET16-L/SRP」の2種類です。これらは、日榮新化のプロジェクトに準拠した再生可能台紙を基本仕様として2026年3月1日から適用されます。特定の条件を除き、原則としてこの仕様を適用し、環境への配慮を強化します。
メーカーへのメリット
この標準仕様の移行は、エイコー印刷の顧客であるメーカー各社のESG経営を支援する大きな一歩です。サプライヤー側で環境に優しい素材を採用することで、製品全体の環境付加価値が向上します。また、特に大手流通や輸出時に必要とされる環境基準をクリアしやすくなり、品質も維持されるため、光沢感や耐久性は保たれつつ、環境性能が向上することが期待されます。
資源循環プロジェクトの概要
このプロジェクトは、日榮新化が中心となり、フィルムメーカーの東洋紡と物流会社のヤマトボックスチャーターと協力して行われます。プロジェクトの目標は、「捨てればゴミ、分ければ資源」という概念を具現化することです。使われなくなった剥離紙を高品質な原材料へと戻し、リサイクルを促進します。
具体的な取り組み
日榮新化はリサイクルに適した粘着テープの設計・製造を行い、回収した使用済み台紙を高品質な原材料として再利用します。この流れを支えるのが、東洋紡のマテリアルリサイクル技術で、そのプロセスで生産されたペレットを使って新しい台紙が製造されます。ヤマトボックスチャーターは、全国的な物流網を利用してしっかりと回収し、資源回収スキームを構築します。これにより、従来は焼却処分されていた剥離紙を資源として再利用することで、CO2排出削減と資源活用の最大化が図られます。
まとめ
エイコー印刷の今回の取り組みは、単なる材料の変更にとどまらず、環境循環のループを作る「攻めの環境経営」としての一歩です。代表取締役 安部秀徳氏は、「シールを貼る行為の裏で多くの剥離紙が捨てられている現状に取り組むことを誇りに思います。顧客が意識せずに環境貢献できる仕組みを提供したい」と語っています。今後もエイコー印刷は持続可能な社会に向けて新たな挑戦を続けていきます。