生理中の推し活に潜むリアルな悩みとは?
最近、花王のロリエが実施した「生理中の生活に関する調査」は、18〜25歳の女性1089人を対象に行われ、その結果が多くの女性たちの共感を呼んでいます。この調査によれば、実に3人に2人が生理期間中に推し活をする際に諦めていることがあるという結果が出ています。
生理中の推しの存在
調査結果の中でも、約半数の48.9%が生理中の「推し」について「癒し」であると感じていることがわかりました。「幸福」や「安心」などといったポジティブな感情を推しに抱く一方で、6割以上の61.1%は生理中の推し活で諦めていることがあると答えています。この矛盾した感情をどう乗り越えるかが、現代の女性たちにとっての課題の一つでもあります。
経血漏れがもたらす影響
生理中の推し活に対する影響のうち、約2人に1人が「経血漏れ」が要因の一つとしています。具体的には、コンサート会場でのトイレの行列に苦しむ女性も多く、経血漏れに対する不安が推し活を楽しむ大きな障壁になっていることが浮き彫りになりました。
自宅でも感じるリターンタイム
また、本調査では、41.4%の女性が自宅で推し活を楽しむ際に「経血の漏れが気になり、ゴロゴロできない」という声も。生理は心身ともに不安定さをもたらすものであり、つい本来の楽しさから意識が逸れてしまう瞬間が「リターンタイム」として表現されています。その結果、推し活に没頭する時間が減少してしまうのです。
お風呂上がりの現実
お風呂上がりもまた、生理中の特有の“リターンタイム”です。約72.9%の女性が「お風呂上がりに経血を見て現実に引き戻される」と感じており、多くの女性がこのタイミングで特有の戸惑いを感じています。「何で下半身を拭くべきかわからない」といった、生活の中で普通に思えることでも、実は女性にとっては悩ましい事柄といえるでしょう。
働く環境でも悩みは尽きない
さらに、90.0%の働く女性が生理中に何らかの悩みを抱えていると答えています。特に、ナプキンの取り替えのタイミングや経血漏れに対する不安が心身に負担をかける要因となっています。このような状況は、女性が仕事や生活を送る上で大きなストレスとなることが懸念されています。
結論
ファッションを楽しみたい、推し活を楽しみたいという願望がある一方で、経血漏れや生理中の不安は、全力でその環境を楽しむことを阻害しています。生理が与える現実的な影響を軽減するための工夫や理解を周囲がしっかり行うことが、より多くの女性が心から推し活を楽しめる環境を作る上で重要といえます。推し活はポジティブなマインドを後押しするものであるべきですが、今後の社会課題として、生理にまつわる理解を深めていく必要があります。