伝統と情熱の結晶、ひかり味噌の大寒仕込み2025
長野県南部、飯島町にあるひかり味噌が、2025年1月31日に行った「大寒仕込み」は、年に一度の特別なイベントです。この伝統行事は1985年から始まり、今年で40回目を迎えました。ひかり味噌の開発や製造に携わる全社員が一堂に会し、味噌作りの原点に立ち返るこの日に、心を込めて仕込まれる味噌は特別なものです。
大寒仕込みとは?
「大寒仕込み」は、前年の秋に収穫された新穀大豆と米を使用し、二十四節気の中で最も寒い時期に行われる味噌の仕込みです。この寒い時期は、空気中の雑菌が少なく、味噌の酵母が活躍するのに最適な環境とされています。今年は、北海道から仕入れた「ユキホマレ」という大豆と、新潟県産の「コシヒカリ」の米麹、長崎県産の「海はいのち」という塩を原料にしました。
祈りから始まる仕込み
飯島グリーン工場の中には、京都の松尾大社から由来を持つ醸造の神を祀る祠があります。その前で、一年間の豊穣と良質な味噌の仕上がりを会場全体で祈願し、儀式が行われました。そして、蒸煮された大豆に準備していたみそ玉を加え、四方から塩と米麹を混ぜたものを2トンタンクに流し込んでいきます。このタンクの中では味噌を足で踏みならし、空気を抜くことで発酵を促進させます。
自然の力を活かした天然醸造
「大寒仕込み」の最大の特徴は、自然の力を利用して完成することです。通常、味噌の発酵には適切な温度と微生物の働きを促しますが、この特別な仕込みでは、外的要因に任せてじっくりと発酵させるため、毎年異なる味わいを生むのです。
参加者の感想
今年は、イギリスの取引先も参加し、伝統的な味噌作りを体験しました。イギリスの担当者は「今まで見たことがない、素晴らしい儀式でした」と興奮を隠せませんでした。また、当社の社員は「実際に味噌踏みを体験し、奥深さを感じました」と語り、全員がこの特殊な経験を通じて技術の継承を実感していました。
ひかり味噌の特長
「大寒仕込み」で作られる味噌は、厳選された最高品質の原料を使用し、長期熟成されることで、まろやかで深みのある味わいが生まれます。味噌のバリエーションも多彩で、『名匠』や『匠』など、それぞれ違った魅力を持っています。特に『銀座豉特選雅』は、三年もの長期熟成から生まれる深い香りとコクが特長です。
味噌作りの情熱と技術、そして自然の豊かさ。この「大寒仕込み」に参加し、その場に立ち会えることは、一生の思い出となることでしょう。ひかり味噌の公式通販サイトでは、その味をお求めいただけます。これからの季節、味噌を使った温かい料理で心も体も温まること間違いなしです。