春の新玉ねぎを美味しく!栄養を逃さない食べ方ガイド
春が訪れると、いよいよ新玉ねぎの季節がやってきます。その甘さとシャキシャキとした食感は、サラダや天ぷらなど様々な料理で楽しむことができる優れた食材です。今回、管理栄養士で料理家のShieさんに、新玉ねぎの栄養をしっかり摂るための食べ方や調理法についてお話を伺いました。
新玉ねぎの人気料理ランキング
最近、株式会社真琴プランニングが実施した調査によると、1400人を対象に「好きな玉ねぎの食べ方」を聞いた結果、1位は「玉ねぎの天ぷら」で595人、次いで「生でサラダに」が593人、3位は「煮てオニオンスープ」が573人という結果が出ました。そして、玉ねぎを「食べられない」と答えた人も130人いました。
玉ねぎの健康効果と注目成分
玉ねぎには、ケルセチンや硫化アリル、食物繊維、ビタミンCなど、数多くの健康成分が含まれています。特に注目すべきは、ケルセチンです。この成分は抗酸化作用が強く、老化やがん、生活習慣病の予防に役立つとされています。
ケルセチンの効果的な摂取方法
1.
皮に近い部分を使う
ケルセチンは玉ねぎの皮や皮に近い部分に多く含まれているため、調理する際にはむきすぎないように注意が必要です。
2.
油と一緒に食べる
ケルセチンは油と組み合わせることで吸収率が高まります。サラダのドレッシングや炒め物として楽しむのがオススメです。
3.
品種選びに注意
一般的に、新玉ねぎとしてよく店頭に並ぶ白玉ねぎは、ケルセチンが少ないため、黄玉ねぎや紫玉ねぎを選ぶことが推奨されます。
玉ねぎの辛味を和らげる調理法
玉ねぎの辛味を感じる主な成分は硫化アリルです。これを軽減するための方法をいくつかご紹介します。
これにより、シャキシャキ感が増すだけでなく、辛味成分が溶け出します。薄く切るとさらに効果的です。
スライスした玉ねぎを空気にさらすことで、辛味成分が揮発しやすくなります。時間はかかりますが、前日に作り置きすることも可能です。
玉ねぎを炒めることで辛味が軽減し、自然な甘味が引き出されます。炒める過程で糖がカラメル化し、風味や甘みが増すので、是非試してみてください。
泪の出ない新しい玉ねぎ「シン・玉ねぎ」
最近、涙が出にくい新しい品種の玉ねぎが開発されています。この玉ねぎは、従来のものに比べて刺激成分が少なく、調理中の快適さを向上させながらも、味や香りには大きな違いがないとのこと。家庭で安心して調理できる食材として、今後が楽しみです。
新玉ねぎは春の訪れを告げる食材。健康に良い成分をしっかり摂取し、是非、色々な調理法でその美味しさを楽しんでみてください。