アサヒグループの「ラクトトリペプチド」がもたらす運動効果
近年、フィットネスやトレーニングに関心が高まる中、アサヒグループ食品株式会社が発表した「ラクトトリペプチド(LTP)」に関する研究が注目を集めています。LTPは、高強度の運動時における筋肉のパンプアップ感や、トレーニングへのモチベーション向上をサポートすることが、ヒト臨床試験によって明らかにされました。これは、運動愛好者にとって大きな朗報です。
LTPの基本知識
「ラクトトリペプチド」は、アサヒグループ独自の成分で、乳カゼイン由来のペプチドです。具体的には、Val-Pro-Pro(VPP)とIle-Pro-Pro(IPP)の2種類のペプチドが含まれています。この成分は、血圧調整に重要な役割を果たす「アンジオテンシン変換酵素(ACE)」を阻害することで知られており、過去の研究では血圧降下効果も確認されています。
研究背景と方法
アサヒグループは、LTPの機能性研究を視野に入れ、運動に与える影響を評価するために臨床試験を実施しました。対象者は、筋力トレーニングを習慣としている成人男性34名。この34名は、無作為に3つのグループに分けられ、LTPの有無、またはその量に応じて異なる食品を4週間にわたって摂取しました。
試験の設計
- - プラセボ群: LTPを含まない食品
- - LTP低用量群: LTPを1.7㎎含む食品
- - LTP高用量群: LTPを3.4㎎含む食品
試験はダブルブラインドのデザインで行なわれ、トレーニング前後には大腿周囲径、除脂肪体重、主観的な評価(パンプアップ感、モチベーション、疲労感)が測定されました。
結果と考察
研究の結果、LTPを摂取したグループでは、運動後の大腿周囲径が有意に増加したことが確認され、特に高用量群において顕著でした。また、運動前の大腿周囲径や除脂肪体重も増加し、運動時のパンプアップ感が向上していることも示されました。
さらに、モチベーションの評価では、高用量群がプラセボ群を上回る結果となり、疲労感も有意に軽減されました。これらの結果は、LTPが身体機能の向上に寄与している可能性を示唆しています。
今後の研究
アサヒグループでは、今後LTPの作用メカニズムに関する研究をさらに進めていく予定です。血流改善作用や、疲労感との関連について詳しく検証することで、運動におけるLTPの有用性をより明確にすることを目指しています。
まとめ
これまでの研究結果から、「ラクトトリペプチド」は運動時における筋肉のパンプアップ感を向上させるほか、筋肉量の増加にも寄与する可能性があるとされています。特に高強度の運動を行うアスリートやフィットネス愛好者にとって、LTPの摂取を検討する価値は大いにあると言えるでしょう。今後の研究成果により、さらに多くの人々がこの成分に期待を寄せることになるでしょう。