伝統とAIが融合した新しい鯖料理『八雲さば』の魅力
静岡県焼津市に本社を置く老舗の鯖専門店、株式会社岩清が開発した新たな商品『八雲さば』が、2025年9月28日からいよいよ販売開始されます。この商品は、日本の伝統食文化を色濃く反映させたもので、小泉八雲のレシピを元に風味設計技術を駆使して作られているのが大きな特徴です。
老舗の技術が生み出した新たな挑戦
岩清は1832年に創業し、長い歴史の中で焼津の鯖を扱い続けてきました。特に、かつおや鯖寿司用の「塩鯖」は、多くの料亭で愛用されています。鯖は栄養価が高く美味しい一方で、鮮度を保つのが難しく、独特な臭みがあることから敬遠されてしまうことも多い魚です。
そこで今回、最新の風味設計技術を持つ静岡県立大学発のベンチャー、合同会社DigSenseと共同で開発したのが、『八雲さば』です。これに使用されているのが、同社が開発した食用調味オイル「AlomaEdge-ACE-」。このオイルは、鯖の臭みを抑えつつ、シトラス風味とスパイスの香りを引き立てています。
AlomaEdge-ACE-とは何か?
AlomaEdge-ACE-は、静岡県立大学の研究データを基にしたユニークな食用調味オイルです。20年以上の研究に基づき、不快な風味を抑え、好ましい香りを引き立てるように設計されています。また、その独自のAI技術によって、様々な食材との最適な組み合わせを考慮し、美味しさを引き出す役割を果たします。これにより、『八雲さば』は鯖の新たな魅力を引き出した商品となっています。
小泉八雲のレシピを活かした革新的な商品
小泉八雲は、日本の伝説や怪談を広めた文人として知られていますが、料理にも精通していました。その八雲が残した鯖に関するレシピを参考にすることで、伝統と最新技術が融合した新しい鯖料理が誕生しました。『八雲さば』の価格は1,000円(税込)で、通販やレストランを通じて購入することができます。
地元の特産をもっと知ってもらいたい
岩清の開発担当者は、「鯖は足が早く、加工が難しい魚で、多くの人がその臭みに躊躇しています。我々は、地元の焼津小川漁港で獲れた鯖にこだわり、伝統的な漁法を用いることで、その魅力をもっと広めたいと考えています」と語ります。小川漁港では、持続可能な漁法や地域特有の技術が生かされており、特に善生丸という船がこの地域の風味を引き出すために重要な役割を果たしています。
食文化の発信に貢献する
今回の『八雲さば』の発売は、岩清とDigSenseの両社にとって新たな挑戦であり、食文化の新しい可能性を示しています。これまでは食品企業向けのサービスを中心としてましたが、一般消費者向けの商品としては初めての取り組みです。今後も、多様な食品企業や生産者と連携し、食の魅力を引き出す商品を開発していくとのことです。
まとめ
『八雲さば』は、鯖料理の新たなスタイルを感じさせる革新的な商品です。伝統的な手法と最新の科学技術が織りなすこの鯖料理の味わいを、ぜひ一度体験してみてはいかがでしょうか。岩清のホームページや、問い合わせ先を通じて、詳細をぜひ確認してください。