横浜みなとみらいホールの名物コンサートが250回!
横浜みなとみらいホールの「オルガン・1ドルコンサート」は、このたび250回目の節目を迎えます。このコンサートは、1998年の開館以来、市民に親しまれており、毎週平日のお昼にパイプオルガンの美しい音色が響き渡る懐かしい行事です。料金はわずか100円または1ドルという手軽さから、気軽に楽しめる音楽体験として知られています。
名物コンサートのはじまり
このコンサートは、通常のオルガンコンサートとは異なり、30分間という短い時間で、オルガンの多様な魅力を堪能できる内容になっています。名物コンサートの初演を飾ったのは初代ホールオルガニストの三浦はつみ氏。以来、国内外から多くのオルガニストが参加し、ソロ演奏に加え、デュオや他の楽器との共演により、さまざまな音楽スタイルを披露してきました。
このように、横浜みなとみらいホールは地域に根付いた文化として、このオルガンコンサートを幕をあげ、今や多くの人々が注目するイベントに成長しています。
250回記念公演の詳細
2025年3月19日、250回目のコンサートでは、現ホールオルガニストであり作曲家でもある近藤岳が出演します。近藤氏はミューザ川崎シンフォニーホールで14年もの間ホールオルガニストをつとめた経験を持っています。今回の公演テーマは「春は喜びとともに」。彼自身が作曲した《春うらら ~日本の春の歌による~》を含む4曲が演奏される予定です。
特別な点として、通常のお昼の時間帯(12:20開始)だけでなく、夜(19:00開始)にもプログラムが行われることが挙げられます。これにより、仕事帰りの人も楽しむことができるよう配慮されています。
パイプオルガン“ルーシー”の魅力
このコンサートの主役ともいえるパイプオルガン“ルーシー”は、アメリカのC.B.フィスク社製であり、4,632本のパイプを持つ堂々たる存在です。その美しい音色は「光」を意味するラテン語“Lux”から名付けられ、横浜みなとみらいホールのシンボルとして愛されています。
“ルーシー”のデザインには横浜の海を感じさせるカモメや船の帆、日本的な格子模様が取り入れられています。これにより、音楽だけでなくビジュアル面でも楽しめる要素が加わっています。
参加方法と注意事項
250回記念オルガン・1ドルコンサートへの参加は非常にシンプルです。料金は1ドルまたは100円の自由席ですので、事前予約は不要です。各回ともに同じプログラムが演奏されます。
また、3歳未満のお子様向けにホワイエにはモニターが設置された専用席が用意されており、親子で安心して参加できる環境が整っています。3歳以上の未就学のお子様については、保護者と一緒に専用エリアに座っていただくといった配慮もされています。
この記念すべきコンサートにぜひ足を運んで、皆さまも素敵な音楽体験を楽しんでみてはいかがでしょうか!