ショーメ、自然美への賛歌 - 大阪・関西万博2025エキシビション
フランスの高級ジュエリーブランド「ショーメ」が、大阪・関西万博2025のフランス館でエキシビション『Chaumet, an Ode to Living Nature - ショーメ、自然美への賛歌 -』を開催しています。この展覧会は、10月13日まで行われ、期間中は多彩な作品が楽しめます。
本店はパリのヴァンドーム広場に位置し、ショーメは大胆さとエレガンスを兼ね備えたハイジュエリーメゾンとして知られています。職人たちが手掛ける傑作には、古典的な技術と現代性が見事に融合しています。展示は、フランス館のテーマである「愛への賛歌」を反映しており、創業者マリ=エティエンヌ・ニトのアイデンティティを大切にし、自然への愛、技術への愛、そして日本とフランスの結びつきを称えています。
展示内容の詳細
展示スペースは、現代と歴史的なジュエリー作品が共存する独特な空間になっています。LED映像や鏡が組み合わさり、魅惑的な万華鏡を思わせる演出が施されています。その中で注目の3点は、ショーメのヘリテージコレクションからの厳選された作品です。これらは、現在のコレクションにも受け継がれるモチーフのひとつ、『エピ ドゥ ブレ(麦穂)』や『ル ジャルダン ドゥ ショーメ(ショーメの庭)』に代表されるものです。
ヴィンテージティアラの魅力
1838年に制作された「麦のティアラ」は、ゴールド、シルバー、ダイヤモンド製で、オールドカットダイヤモンドをあしらった麦穂が特徴です。この作品は、ナポレオン1世の依頼で制作されたもので、麦穂は取り外し可能で、多様な使い方が可能です。ドレスの飾りや、ティアラの台座に装着することができ、まるで風にそよぐ麦の姿を捉えたような自然の美しさが表現されています。
また、1850年にはパンジーのティアラが制作されました。これは、ショーメの二代目アトリエマスターであったフォッサンが手掛け、ロマン主義時代を象徴する花の美しさを写実的に再現しています。花びらは取り外し可能で、ヘアオーナメントやブローチとしても利用でき、パンジーは愛の象徴とも言われています。
翼のモチーフが織りなす物語
さらに1908年製のティアラは、一対の翼をモチーフにしており、所有者はヴァンダービルト家の令嬢、ガートルード・ペイン・ホイットニーでした。ゴールドやプラチナ、ダイヤモンドを使用し、色彩や透明感が秀置されたこのティアラは、ショーメのセンスと技術が詰まっています。この時代、ワーグナーのオペラに触発された翼のティアラが多く作られ、音楽会では女性たちが模範として身につけていました。こうした歴史的背景もあり、このデザインは今でも多くの人々を魅了し続けています。
エキシビションの開催詳細
エキシビション『Chaumet, an Ode to Living Nature - ショーメ、自然美への賛歌 -』は、次の詳細で開催されています。
- - 期間: 2025年10月13日(月・祝)まで
- - 会場: 大阪・関西万博2025フランス館
- - 時間: 9:00-21:00
入場するには、大阪・関西万博2025のチケットが必要です。ぜひ、この機会にジュエリーの美しさと自然への賛歌を堪能してみてください。
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