アグロルーデンス那須工場の開設について
この度、アグロルーデンス株式会社が新たに栃木県大田原市に自社初のマイコプロテイン生産拠点「那須工場」を設立することを発表しました。2016年度から本格的な生産を目指し、2025年度にはテスト生産を始め、2026年4月には本格稼働を予定しています。
那須工場の概要
那須工場は、延べ床面積約800平米の広大なスペースを持ち、糖化装置や固液分離機、固体発酵装置といった最先端の設備を備えています。ここでは、アグロルーデンスが独自に開発した米と麹を用いたマイコプロテインの製造が行われる予定です。
具体的には、年間生産量として50トンの米由来マイコプロテインと、300トンの米由来糖液を見込んでいます。さらなる研究開発も同時に進行しており、米を核とした資源循環型産業を推進する体制が整うことでしょう。
未来への展望
今後の展開として、アグロルーデンスは2025年度中の研究開発続行に加え、生産実証体制の整備を進めます。そして、2026年度からは内部稼働を開始し、国内外の企業との連携を強化し事業化を模索していく方針です。
その後の2027年度以降には、研究成果を基にした商用化や量産展開が見込まれ、ますます目が離せない状況になるでしょう。
地域との連携
「那須工場」では地域農業生産者や食品、醸造メーカー、小売や外食企業との協力を進めます。このことにより、地域資源を活用した循環型産業が生まれることを目指し、地方創生にも寄与することが期待されています。
省スペース技術と持続可能な生産方法を用いたマイコプロテインの生産は、現代社会において必要不可欠な課題であり、このプロジェクトが具体化することで、地域社会や環境への貢献が期待されています。
経済への影響
日本は食料自給率の向上が課題となっており、米由来のマイコプロテイン製品は、日本国内外の市場においても大きな可能性を秘めています。アグロルーデンスの那須工場開設がこのアプローチに貢献し、新たな食文化を創出するきっかけとなることでしょう。
まとめ
アグロルーデンスの「那須工場」は、マイコプロテインの生産を通じて地域の農業や産業との結びつきを強化し、持続可能な未来を見据えた取り組みを行っていきます。その結果、私たちの食卓にも新しい選択肢が提供されることになるでしょう。