MRメイクシミュレーションの新たな未来
2025年1月、米国ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES 2025」にて、株式会社コーセーが展開した「Mixed Reality Makeup」システムが注目を浴びました。この革新的なメイクシミュレーションは、自分の顔にリアルタイムでメイクを施すことができる仕組みで、来場者からは驚きとともに高い評価を受けています。
多様なビジネスシーンでの応用
コーセーのブースには、1,400名以上の来訪者が訪れ、様々な業種の人々が実際にこのシステムを体験しました。展示されたのは、エンターテインメント向けの「エンターテインメントブース」と、ナチュラルメイクの色や形を選択できる「カウンセリングブース」の二つ。事前に設定された20種類のメイクパターンを通じて、自分に似合うスタイルを手軽に試すことができるという点が特に好評でした。
満足度はなんと5段階評価で平均4.8という結果に。体験者からは、簡単さや楽しさが高く評価され、「メイクが得意ではないので嬉しい」といった声が多数寄せられました。さらに、普段選ばないアイメイクを試すことで新たな自分を発見する嬉しいエピソードも多く報告されました。特に、いつもとは違うグリーンのアイメイクを楽しんだ参加者は、満面の笑みで帰っていった姿が印象的でした。
業界を超えた可能性
驚くことに、体験者の57%が自身の業界においてこのMRサービスのビジネス展開に可能性を感じているとの結果が出ています。このことは、コーセーの「Mixed Reality Makeup」が単にビューティ業界にとどまるものではなく、エンターテインメントや広告など広範な分野への応用が期待できることを物語っています。
業界の垣根を越えて、さまざまな企業がこの技術を導入することで、さらに多彩な体験が生まれることでしょう。コーセーは今後、国内外の市場に向けてこのサービスを拡販し、さらなる進化を図っています。
高速プロジェクションマッピング技術の背景
このMRメイクシミュレーションは、コーセーと東京科学大学の研究室が共同開発した高速プロジェクションマッピング技術を使用しています。この技術を用いることで、ブース内に座ってパネルを操作するだけで、瞬時に自分の顔にメイクを投影することが可能です。このシステムは2022年8月から、コーセーのコンセプトストア「Maison KOSÉ 銀座」で「COLOR MACHINE」としても展開されています。
「COLOR MACHINE」は、既に多くの顧客から好評を博しており、メイクを楽しむ新しい形を提供しています。詳細については、
こちらのサイトをご覧ください。
結論
コーセーの「Mixed Reality Makeup」は、CES 2025における成功を踏まえ、さらなるビジネスの可能性を秘めています。今後は、ビューティやエンターテインメントなど、多岐にわたる分野での活躍が期待されています。新しい時代のメイク体験を通じて、私たちの生活をより豊かにしてくれることでしょう。