プラズマ菌の力
2025-07-25 15:41:12

高温環境下での免疫細胞活性を守るプラズマ乳酸菌の可能性

プラズマ乳酸菌がもたらす新しい健康の可能性



キリンホールディングス株式会社が開発した「乳酸菌L.ラクティスプラズマ」が、最近の研究で高温条件下における免疫細胞の鈍化を抑制する効果を持つことが確認されました。これは、特に厳しい環境下での体の健康維持に寄与する可能性があるとして注目されています。

免疫細胞の一種であるプラズマサイトイド樹状細胞(pDC)は、ウイルス感染から体を守るために重要な役割を果たしています。特にインフルエンザウイルスのような病原体に対抗するため、pDCが活性化されることは欠かせないのです。しかし、高温環境にさらされると、このpDCの活性が低下してしまいます。この度の研究は、そんな状況においてプラズマ乳酸菌がどのように働くのかを探る試験が行われました。

高温下での細胞試験



研究では、ヒトのpDCを37℃および38.5℃で培養し、H1N1インフルエンザウイルスを添加したところ、37℃ではpDCがインターフェロンαを生成しましたが、38.5℃ではその生成が抑制されることが確認されました。この結果から、高温環境ではpDCの機能が低下することが浮き彫りになりました。

しかし、プラズマ乳酸菌を加えることで、なんとインターフェロンαの分泌量が37℃の時の約25倍にも達したのです。つまり、プラズマ乳酸菌があることで、pDCはより強力にウイルスに対抗できる可能性が示されました。この実験の成果は、乳酸菌が免疫機能を高める重要なカギになるのではないかという示唆を与えてくれます。

熱中症対策と免疫力



特に日本では、熱中症対策が重要視されています。医学博士の西﨑泰弘氏によると、熱中症は体温の上昇と脱水によって引き起こされる深刻な状態であり、昨年には多くの人が命を落としました。高温が続く夏には、しっかりとした予防が要求されますが、免疫のケアも忘れてはいけない点です。

本研究では、エンドトキシンと呼ばれる腸管内の毒素が免疫力の低下を引き起こし、重篤な状態へと進行するメカニズムが明らかにされています。このような背景から、日常的に免疫をサポートすることが熱中症予防に結びつくのです。プラズマ乳酸菌は、そのための有効な手段の一つであり、研究者たちから高い期待が寄せられています。

キリングループの取り組み



キリングループは、ヘルスサイエンス事業の育成を進めながら、「プラズマ乳酸菌」を用いた商品の展開をしています。目指すのは、食と医療の分野での価値創造。「免疫ケア」に注目し、健康的な生活を支援することを全体のビジョンとして掲げています。

近年の研究成果を基に、乳酸菌が持つポテンシャルを活かして健康を促進し、より安全で暮らしやすい社会の実現を目指すキリングループの取り組みに、大きな期待が寄せられています。私たち一人ひとりも、普段の生活から免疫力を意識し、良い健康を保っていきたいものです。


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