総社のハッカ始動
2025-03-28 14:09:21

岡山県総社市の新ブランド「総社のハッカ」が始動!地域資源を活かしたプロジェクトに想いを込めて

「総社のハッカ」とは?



岡山県総社市で新たな地域ブランド「総社のハッカ」のプロジェクトが始まりました。このプロジェクトは、岡山県立大学のデザイン学部と総社商店街筋の古民家を活用する会が共同で立ち上げたものです。目指すのは、総社市が誇る特産品であるハッカを地域ブランドとして広く発信すること。

プロジェクトの背景



ハッカは、スペアミントやペパーミントといった種類に分けられ、国外では「日本ハッカ」と称されています。その歴史は深く、仏教の伝来とともに中国から日本に渡り、漢方として利用されるようになったとされています。また、名僧の栄西が茶の種子と共にハッカを持ち帰り、京都で育てたという伝説もある異なる背景を持つこの植物。江戸時代には、スピリチュアルな意味合いも含まれ、特別な作物として重宝された歴史があります。

その栽培が本格化したのは江戸時代ですが、特に注目すべき人物は総社出身の秋山熊太郎です。彼がハッカの大規模な作付けを始めたことで、その後、総社を皮切りに日本全国へとその栽培が広ていくことになります。1950年代まで日本は世界一のハッカ生産国として知られておりましたが、合成ハッカや低コストの国々に押され、次第にその地位は失われていきました。

デザインに込められた思い



新しいブランド「総社のハッカ」の立ち上げにあたって、岡山県立大学デザイン学部の高橋ゼミの学生が中心となって、ブランドマークとリーフレットを制作しました。そのデザインは、総社の自然と伝統を反映させ、地域に根ざしたアイデンティティを大切にしています。リーフレットでは、ハッカの葉をモチーフにし、触れたくなるような温もりを感じさせるデザインに仕上がっています。特に葉のディテールを再現するために、レーザーカッターを使用するなど、工夫が凝らされた作品になっています。

未来への展望



「総社のハッカ」プロジェクトは、地域の皆さまとの共創を大切にしながら進んでいく予定です。商品開発や地域イベントの情報を随時発信し、地域の魅力を再発見する機会を提供します。また、今後は国内外へのプロモーションも視野に入れ、地域の新しいシンボルとして育てていく考えです。

古民家を活用したまちづくり



一方、総社商店街筋の古民家を活用する会は、まちの歴史に新たな出会いを生むことを目指しています。地域住民と訪れる人々が「関わりたい」「移住したい」「定住したい」と情熱を抱ける魅力的な体験を提供するため、空き家や古民家を有効活用していく方針です。これにより、総社市が再び活力を取り戻し、商業活動や生活の中心地としての魅力を高める手助けにもなります。

この記事を通じて、岡山県総社市の新たな地域ブランド「総社のハッカ」がどのように誕生したのか、その背景や将来への期待について触れてみました。皆様も、ぜひこのプロジェクトにご注目いただき、総社の魅力を再発見する旅に出てみてはいかがでしょうか?


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