2024年、グラナ・パダーノPDOが過去最高の生産と輸出を達成

グラナ・パダーノPDOが生産・輸出ともに最高記録を樹立

2024年が始まるとともに、イタリアのグラナ・パダーノPDO（保護原産地呼称）チーズが新たな歴史を刻んでいます。欧州連合との協力のもと、グラナ・パダーノチーズ保護協会は、2025年から3年間にわたり「Happiness from Europe - ヨーロッパから届く幸せ」という大規模プロモーションキャンペーンを日本市場に展開することが決定しました。この取り組みを背景に、グラナ・パダーノの生産・輸出データが過去最高を記録しました。

2024年の生産データ

2024年のグラナ・パダーノPDOの生産量は、驚くべきことに5,635,153ホイール、約219,259トンに達し、前年度比で3.27%の増加を見せました。この中で、輸出量は2,685,542ホイールと、前年比9.15%の増加を示し、全生産量の約52%を占める結果となっています。特に輸出が盛んな国としては、ドイツやフランス、アメリカが上位に名を連ねており、欧米市場における人気の高さがうかがえます。

日本市場での成長

日本においても、グラナ・パダーノの人気は上昇中で、今後3年間のプロモーションにより、対日輸出量が33%増加する見込みです。食品展示会に参加し、熟成段階別のセミナーを開催するなど、日本市場での認知度向上に努めています。このような活動により、消費者に対するリーチを強化し、グラナ・パダーノの魅力をさらに広めようとしています。

プロモーション活動と品質管理

グラナ・パダーノチーズ保護協会は、日本市場向けのPR活動を強化しています。具体的には、熟成度別のテイスティングイベントや、有名レストランとのコラボレーション、さらにはSNSを通じた情報発信を行い、多くの人々にその美味しさを知ってもらうための工夫がなされています。また、消費者に対してはPDOマークや焼き印によって、製品の真正性と高品質を保証しています。

グラナ・パダーノPDOの魅力

グラナ・パダーノPDOは、約900年の歴史を持つハードタイプのチーズで、イタリア北部のポー渓谷で修道士たちによって造られてきました。このチーズは、イタリア産の生乳を使用した伝統的な製法で作られており、熟成期間は最低でも9ヶ月、特別な「リゼルヴァ」タイプでは最大24ヶ月もの時を掛けて熟成されます。製品に付与されるPDO認証は、厳しく設定された基準をクリアしたことを示しており、消費者に対してこのチーズが高品質であることを保証します。

まとめ

このプロモーション活動を通じて、日本の皆さまにグラナ・パダーノPDOの奥深い味わいを体験していただくことを目指しています。今後も、日本市場においてその存在感をさらに高めていくための施策を続けていく予定です。これまで以上に多くの方々に、伝統的なイタリアチーズの魅力を感じていただけることを期待しています。グラナ・パダーノチーズ保護協会の公式ウェブサイトやSNSで最新情報をご確認ください。