肌色と似合う色の新常識
東京都渋谷区を拠点とするNPO法人日本パーソナルカラー協会(JPCA)は、2026年6月20日から21日にかけて立命館大学で開催された「日本色彩学会第57回全国大会」において、画期的な研究を発表しました。この研究は、近年流布されている「イエベ肌はイエローベースが似合い、ブルベ肌はブルーベースが似合う」という従来の考え方に疑問を投げかける内容でした。
背景と目的
SNSや美容メディアでは、多くの情報が流れる中で、肌色と似合う色が結びつけられがちです。しかし、その結びつきが科学的に証明されているかは疑問符が付くところです。JPCAは肌色(イエベ・ブルベ)の視感評価と、それに関連するベースカラーについて実証的に検討することを目的としました。
研究の概要
発表は「肌の色と似合う色の関係性について」というテーマで行われ、実験は二回にわたり実施されました。参加者には、美容専門学校の学生や、パーソナルカラーアナリスト、検定講師などが含まれました。研究では、モデルの肌色に対して、どのような色が「似合う」と評価されるかを調べました。
照明環境や観察距離など、実験の条件は細かく設定され、参加者は与えられたドレープを使って色の比較を行いました。結果、モデルの肌色と似合う色の関係は一部に一致傾向が見られましたが、モデル毎に異なる結果が出たり、一貫した関連性が見られなかったりといった多様性が明らかとなりました。
研究結果の示唆
調査結果として示されたのは、「イエベ肌にはイエローベースが似合う」「ブルベ肌にはブルーベースが似合う」という単純な考え方が必ずしも成立しない可能性があるということです。特に、専門学生の評価ではブルーベースが選ばれる傾向が強く、プロフェッショナルな評価者はモデルに応じた判断を行うことが分かりました。このため、評価基準に違いが影響していると考えられます。
JPCAの使命
JPCAは、単なるカラー診断ではなく、科学的な知見を教育に還元することを目指しています。研究成果は、色彩技能パーソナルカラー検定や、講師・アナリストの育成、企業研修など多岐にわたり展開されています。彼らの使命は、経験豊富なアナリストだけでなく、色彩に関する科学的な理解を持つ人材を育成することです。
詳しい研究結果については、JPCAの公式ウェブサイトで公開されていますので、さらに興味のある方はぜひチェックを!
JPCA公式サイト
日本のパーソナルカラー理論は、今後も新しい知見を加えながら進化していくことでしょう。肌色と色のトレンドに注目が集まる中、より多様な見解を持つことが求められる時代となっています。