エプソンが小売の常識を変える！新たなカスタム化粧品体験を提供する『Blank Beauty』への出資

エプソンが新時代の顧客体験を創造

最近、セイコーエプソン株式会社（以下、エプソン）が、米国のスタートアップ企業『Blank Beauty』に出資したことが話題になっています。小売及びサービス業におけるロボティクスの利活用を通じて、顧客体験を革新するこの取り組みは、今後の化粧品業界に大きな影響を与えるかもしれません。

Blank Beautyとは？

Blank Beautyは、カスタムカラーコスメティックプラットフォームを展開している企業です。2016年に設立された同社は、消費者が自分自身の色合いやスタイルを反映した化粧品を作成できる環境を提供しています。このスタートアップは、化粧品の販売と共に、独自の化粧品調色機の企画及び販売を行っており、主に米国テネシー州に本社を構えています。

エプソンのロボティクス技術

エプソンは、その強みであるコンパクト性と高精度なロボット技術を活用し、Blank Beautyとのコラボレーションを通じて、小売業の業務効率化や顧客に対するパーソナライズドなサービスを提供することを目指しています。具体的には、カスタムカラーマニキュアを製造できるキオスク端末の共同開発や、Eコマース向けソリューションの開発が進められています。

共同開発の内容

1. 小売向けキオスク端末の開発
店頭でカスタムカラーマニキュアを製造・販売するための端末を開発。エプソンのロボット技術を活用し、省スペースでの製造を実現します。

2. Eコマース向けソリューションの開発
Eコマースでの注文に対応するための製造装置を導入し、色調合と発送の工程を自動化することが可能になります。

3. サービス業向け小型製造機の共同開発
ネイルサロン向けに、卓上設置可能なカスタムカラーマニキュア製造機の開発が進められています。在庫負担の軽減にも期待が寄せられています。

今後の展望

エプソンとBlank Beautyは、これからカスタマイズできる化粧品の種類を拡大していく計画を立てています。ジェルネイルやリキッドファンデーション、リップグロスなど、多様な製品を市場に送り出し、消費者に新しい価値を提供します。さらに、エプソンのカラーコントロールテクノロジーを活かすことで、正確な調色が可能となり、より高品質な製品を実現することが期待されています。