廣津留すみれの新アルバム『11 Stories』に込められた音楽の物語

広津留すみれの新アルバム『11 Stories』が登場

世界的に活躍するヴァイオリニスト、広津留すみれが自身のレーベル「Hatch Music」からリリースしたソロ・アルバム『11 Stories』が、熱い注目を集めています。彼女はハーバード大学とジュリアード音楽院を卒業し、演奏活動だけでなく、テレビ出演や教育活動など多岐にわたる活躍を続けています。今回のアルバムでは、幼少期から大切にしてきた「音楽の物語」を一枚の作品に込めました。

音楽の原点を感じる楽曲たち

『11 Stories』の中には、広津留すみれが子どもの頃から弾き続けてきた曲が収められており、その中でも特にクラシック音楽の巨匠フリッツ・クライスラーの作品が際立っています。彼女の音楽の原点や個性を強く感じる内容となっています。クラシック音楽をあまり知らない方でも耳にしたことがある楽曲が多く収録されているため、広い層のリスナーが楽しめることでしょう。例えば、名曲「ツィゴイネルワイゼン」や、リズミカルな「ルーマニア民族舞曲」、そして、深い世界を描くイザイの無伴奏作品など、聴く人を魅了してやみません。

ピアノとの素晴らしいハーモニー

このアルバムでのピアノは、広津留すみれの長年のパートナーである河野紘子が担当しています。彼女は、声楽や器楽との共演経験が豊富で、息がぴったり合った演奏によって作品には深みがあります。二人のハーモニーは、聴く人の心に響き、より一層音楽の美しさを引き立てます。

クラシック音楽をもっと身近に

「クラシック音楽は難しそう」と尻込みしている方にも、気軽に楽しんでもらえる内容となっています。『11 Stories』には、心に自然に入り込む名曲が詰まっており、広津留すみれのヴァイオリンによる豊かな表現力をしっかりと味わえる一枚です。「Hatch」というレーベル名には、「卵がかえる」という意味があり、新しい世界へ踏み出す瞬間を象徴しています。音楽の新たな可能性を探求する彼女の思いが、このアルバムに込められています。