感動の再演に向けて、ミュージカル『ジェイミー』が稽古場披露イベントを開催！

ミュージカル『ジェイミー』の稽古場披露イベントが開催！

2021年に日本で初演され、多くの感動を呼び起こしてきたミュージカル『ジェイミー』。再びその舞台に立つ日が近づく中、6月12日に行われた稽古場披露イベントは、キャストや演出家が集まり作品の魅力を存分に伝える場となりました。この日は、東京建物 Brillia HALLでの公演が待ち遠しいファンたちにアピールするため、実際の衣裳やヘアメイクが施されたキャストたちが、華やかな演出で稽古の様子を披露しました。

リアルタイムで楽しむ稽古場の雰囲気

イベントの中では、「稽古場のぞき見Instagram Live」としての生配信も行われ、リアルタイムでファンと共有されました。参加したキャストたちが披露したのは、作品の中でも特にポップな楽曲やダンスを伴った数々のシーン。特に最初に演奏された「誰も知らない」では、主役ジェイミー・ニュー役の髙橋颯さんを中心に若手キャストたちが魅せるパフォーマンスに、会場は盛り上がりを見せました。

その後のシーンでは、振付も担当する演出家のジェフリー・ペイジが稽古のポイントを解説し、観客はより一層作品への理解を深めることができました。

パワフルなナンバーとキャストの個性

続いて演奏された「乗り越えるの」は、夢を追うジェイミーとその背中を押すドラァグクイーンたちとのコラボレーションによるパワフルなナンバーです。この曲では、Wキャストの三浦宏規さんと共演者たちの華やかな姿が印象的で、特にドラァグクイーンの姿を持つキャスト達の圧倒的な存在感に会場は沸き立ちました。彼らの歌声はどれも素晴らしく、ミュージカル界のスタープレイヤーが織りなすハーモニーに、観客は心を奪われました。

さらに、ジェイミーが母親に限定モノのプロムドレスを披露するシーンや、ジェイミーの教室での話題に盛り上がる「噂のジェイミー」など、ユーモアと感動が交錯する数々のシーンが見どころです。特に3曲目の「限定モノ」では、髙橋颯さんと安蘭けいさんとのコミカルなやり取りが、観客を笑顔にしました。

観客との距離を縮める質疑応答

後半には、演出家やキャストとの質疑応答の時間も設けられ、安蘭けいさんからはジェイミー役の二人の成長に関してのコメントがあり、大いに会場を和ませました。「二人とも全然違うジェイミーになっている」との言葉は、今作の魅力を再認識させてくれるものでした。

また、ミュージカルデビューが期待される芸人のかなでさんが、自身の役割について熱意を語る姿も印象的でした。「生徒をまとめるための強い声量を発揮したい」と力強く述べる姿は、今後の活躍に期待を抱かせます。

現代社会を映し出すメッセージ

本作の演出兼振付を手掛けるジェフリー・ペイジ氏は、稽古の中で見つけた瞬間について考察しました。「ディーンがジェイミーの手を取る瞬間は、一番対立する人間を理解する手段を示している」と語り、鑑賞者にもその点を注視してほしいとメッセージを送ります。

そして、三浦宏規さんと髙橋颯さんからは「皆さんも自分の人生と照らし合わせて、共感できるところがあるのではないか」と語り、観客に向けた熱い思いを伝えてくれました。