北欧の食と未来
2025-09-03 11:28:48

北欧パビリオンが描く食の未来—大阪・関西万博でのノルディック・フードデーの様子とその意義

北欧パビリオンが描く食の未来



2025年に開催される大阪・関西万博において、北欧5か国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)が共同出展する「北欧パビリオン」が注目を集めています。テーマは「ノルディック・サークル~北欧と共に、より良い明日へ~」。このコンセプトのもと、北欧の食文化や社会的取り組みがどのように持続可能な未来に寄与するのか、今回は特に「ノルディック・フードデー」にフォーカスしてお伝えします。

ノルディック・フードデーとは?



9月2日、北欧パビリオンでは特別プログラム「ノルディック・フードデー」が開催されました。午前中はグランドプリンスホテル大阪ベイで、30社以上の北欧を代表する食品関連企業が集まり、各国の特色ある食産業とその最新の取り組みを披露しました。

スウェーデンの魅力的な食



スウェーデンからは、ビーガンキャンディ「Bubs(バブス)」や美しいパッケージが特徴の贈り物用プレミアム菓子「Dream of Sweden」が展示され、持続可能な農業のモデルについても紹介されました。

フィンランドの食品安全



フィンランドの企業であるValioやFazerは、抗生物質フリーの畜産や最高水準の食品安全を誇る乳製品や菓子を紹介。さらに植物性タンパク質やスーパー食品に焦点を当てた展示も行われました。

デンマークの革新技術



デンマークのNovonesisは、食品バイオソリューションにおいて世界をリードする企業であり、食品ロス削減アプリ「Too Good To Go」も登場。シーフード部門ではRoyal Greenlandが高品質な水産物を熱心に紹介しました。

ノルウェーとアイスランドの食文化



ノルウェーは「サーモン寿司40周年」をテーマに、サーモンの持続可能な養殖の取り組みをアピールしました。またアイスランドのIcelandic Seafoodは、再生可能エネルギーを基盤としたクリーンな食品生産を披露し、多くの来場者がその美味しさに舌鼓を打ちました。

特別なランチセッション



午後には、北欧のシェフを迎えた特別ランチが行われました。フェロー諸島の外務・産業・貿易大臣が、日本の食品の高い品質基準に対する敬意を表し、「食は文化や価値を伝える力強い手段」と強調しました。参加したセバスティアン・ヒメネス・ガルシア氏は、フェロー諸島の伝統的な食材や保存技術を駆使した料理を振る舞い、参加者との対話を通じて食の重要性を再確認しました。

プレスカンファレンスとビジネスセミナー



午後のプレスカンファレンスでは、各国の政府代表が登壇し、第1部ではノルウェーからの挨拶がありました。彼は、日本と北欧の食文化における共通点を指摘しつつ、シンプルながら奥深い北欧の料理哲学を説明しました。各国の特色ある食産業を通じた取り組みも詳述され、食文化の未来像が描かれました。

さらにビジネスセミナーでは、スウェーデン農村庁やフィンランド農林省の関係者が登壇し、環境保護や食の安全に関する新たな技術やプロジェクトが紹介されました。「北欧の幸せのレシピ」というセッションでは、成功事例が語られ、健康と環境保護の両立が強調されました。

結論



「ノルディック・フードデー」は、北欧パビリオンが単なる食品の紹介にとどまらず、食を通じた文化交流と協力の未来を示す場となりました。日本と北欧が共に築く「持続可能な未来の食システム」への第一歩となったこのイベントを通じて、北欧5か国の多彩な取り組みや価値観を体感する貴重な経験となりました。今後も、さらなる協力関係の構築が期待されます。


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