アイリスアグリイノベーションの米供給への挑戦
日本国内では異常気象や農業従事者の減少などにより、米の供給不安が深刻化しています。このような状況の中、アイリスアグリイノベーション株式会社(以下、アイリスアグリ)が新たな挑戦を始めました。アイリスアグリは、政府備蓄米を活用することで、安定した国産米の供給を目指しています。
政府備蓄米とその必要性
近年、特に2024年は全国的な猛暑が影響し、米の収穫量が大幅に減少する恐れがあり、米の価格高騰や供給不足が社会的な問題として浮上しています。そこで、農林水産省が実施する「随意契約」制度が注目されています。この制度は、民間事業者が国の備蓄機能を活用し、消費者への安定供給を実現するものです。
アイリスアグリは、この制度を活用し、亘理精米工場にて高品質な国産米を精米。公式通販サイト「アイリスプラザ」や、ダイユニカンパニーの店舗で販売を開始します。この取り組みにより、米の供給不安の解消に寄与することを目指しています。
こだわりの精米事業
アイリスアグリは、2013年に東日本大震災の被災地支援を目的に精米事業に参入しました。玄米の調達から精米、流通、販売までを自社グループ内で完結できる体制を整え、これを強みとしてきました。今回の政府備蓄米の活用でも、この体制を最大限に生かし、安価で高品質な国産米を消費者に提供します。
販売に関する詳細
新たに販売される商品名は「和の輝き 5kg」。税込価格は2,160円、アイリスオーヤマ公式通販サイトでは送料が別途かかります。販売開始日は2025年6月2日を予定しており、予約販売は5月29日からスタートします。特定の店舗でも販売が予定されており、ダイシン幸町店やユニディラゾーナ川崎店などが名を連ねています。
未来への取り組み
アイリスアグリは、今後も国内の農業振興やフードセキュリティの強化に寄与するため、精米事業や食品事業の供給体制を強化していく方針です。安心・安全な食を求める消費者のニーズに応え、同時に家計の負担を軽減するための努めを続けていきます。
このような取り組みを通じて、食卓に安定した国産米を届けることが、今の日本においていかに重要かを再認識させられます。すべての家庭が安心して米を食べられる未来を目指し、アイリスアグリの挑戦は続きます。