コクヨ株式会社、本社を90年ぶりに移転
コクヨ株式会社は、2026年4月に大阪市東成区から北区のグラングリーン大阪に本社を移転すると発表しました。この移転は、同社が90年ぶりに行う重要な一歩となります。新社屋は、働き方や企業間の新たなつながりを深めるための実験的な場として機能する予定です。
新しいスタート地点
コクヨは、2021年に掲げた「長期ビジョンCCC2030」に沿って、社会の中での自身の役割を再定義しています。その中で、同社は「WORK & LIFE STYLE Company」としての進化を目指し、文具や家具に囚われない事業拡大の取り組みを始めてきました。第4次中期経営計画「Unite for Growth 2027」では、特に体験価値の向上に力を入れており、企業と地域、さらには社会全体への貢献を実現するための過程として、この移転を位置づけています。
自律協働社会の実現へ
移転先となるグラングリーン大阪は、梅田というビジネスの中心地に位置します。この立地選びには、一般管理部門と事業部門を集約し、新たな人と企業のつながりを生むための戦略的な考慮がありました。また、異なる企業とのコラボレーションや、新しい働き方の模索も促進されるでしょう。
ライブオフィスの導入
新本社オフィスでは「ライブオフィス」と名付けられた、働く環境を見学できる仕組みも導入されます。このアプローチにより、他の企業やコミュニティとの接点を増やし、西日本エリアにおけるファニチャー事業のシェア拡大を目指します。
移転後のオフィスは、1フロアに広がる1,260.25坪の空間で、不特定多数の人々が行き交う中での新しいスタイルの働き方を実現する実験場となるでしょう。コクヨの試みがどのように社会に影響を与えてゆくのか、今後の動向に期待が寄せられます。
今後の注目
本社の移転は、ただの住所変更ではなく、新しい働き方や企業文化の実現に向けた大きな一歩です。コクヨが提示する「自律協働社会」というビジョンがどのように形作られていくのか、そのプロセスは多くの企業や個人にとっても注目の対象となっています。新オフィスでの今後の取り組みや成果に期待がかかります。
移転日は2026年4月を予定しており、詳細については公式の発表を待つ必要があります。社名に込められた「コクヨ」は、これからも変わらず進化し続けます。