アパレル業界におけるDX推進の実践事例とは?シタテルユーザー会の報告
近年、アパレルや繊維業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)やAIトランスフォーメーション(AX)の推進が不可欠と言われています。しかし、構想を現場で実現し、実際の成果につなげることには多くの企業が課題を抱えています。そんな中、シタテル株式会社は、業務変革に取り組む繊維商社の担当者を招いてユーザー会を開催。この会では現場の体験やノウハウを共有し、情報交換の場とすることを目的としていました。
ユーザー会の概要
今回のユーザー会には5社から17名の参加者が集まり、シタテルが提供する「sitateru CLOUD」を運用している様子やその効果について具体的な事例が発表されました。プログラムは、オープニングから各社の活用事例発表、ディスカッション、総括と交流の四部構成で行われました。
参加者の声
参加者の多くが、他社の成功事例や実務上の課題をリアルに聞けたことに満足しており、特に成功体験だけでなく、運用の中での試行錯誤も共有されたことが高く評価されました。こうしたオープンな情報共有は、業務変革に向けた励みとなります。
具体的な事例
A社の取り組み
A社では、立ち上げ当初、各現場のニーズを最多反映した結果、管理テンプレートが10種類以上、項目数が400項目を超え、入力のできていないケースが続出。結果として現場からは「手間が増えた」との反発が起き、データの属人化が改善されない問題が浮上しました。そこで、以下のような対応策が講じられました:
- - テンプレートの集約: 業務に必要な最低限のテンプレートに絞ることで、簡素化を図りました。
- - 小さな目標の設定: 最初からすべての入力を求めず、段階的に目標を設定することで、敷居を下げました。
- - 基幹システムとの連携: 自社の基幹システムからデータを自動で取り込む仕組みを築き、二重入力を回避しました。
これにより、登録ミスが驚異的に減少し、全ての関連者に情報が迅速に共有されるようになったといいます。日次で最新のデータが常に反映され、業務効率が劇的に向上しました。
B社の改革
B社では、特に海外拠点との情報共有に関して課題がありました。多数のチャットツールやメールが飛び交う中、正確な情報を得るために多くの工数がかかっていました。そこで採られた施策は次の通りです:
- - 外部チャットツールの禁止: すべてのやりとりをsitateru CLOUD上に集約し、情報の一元化を図りました。
- - メールのルール化と自動振り分け: 件名の統一を行い、業務効率を上げる工夫をしました。
- - ファイル命名規則の設定: ファイルの可視性を高め、迅速な情報アクセスを可能にすることに成功しました。
これらの施策により、貿易関連の連絡の負担が軽減され、引き継ぎの際のコストが大幅に減少。また、各品番に関する履歴がすべて管理され、後継者への引き継ぎが容易になったことも大きな成果です。
まとめ
今回のユーザー会は、各社が現場の声を自由に出し合う貴重な場となりました。参加者からは、「他社も同じような悩みを抱えていることが分かった」「自社の進捗を比較できた」など、多くの共感の声が寄せられ、業界全体のDX推進に向けた意識も高まった様子が伺えました。
人材育成や業務標準化が進む中、シタテルはただシステムを提供するだけでなく、利用者が自立して使いこなせるようサポートを続けています。これを通じて、業界全体の進化に貢献し、さらなるDX・AXの推進を目指しています。これからの動向に期待が高まります。